アントプロダクションが運営する保険の無料相談サービス「グッドカミング」は、年末年始の旅行や帰省の有無、費用の総額、旅行への意欲などに関するアンケート調査を実施し、結果を公表した。
■約54.3%は年末年始に「旅行・帰省をしていない」
アンケートに回答した300名に年末年始期間(2024年12月28日~2025年1月5日)の帰省・旅行について質問したところ、最も多かった回答は「旅行・帰省していない」163人(約54.3%)となった。
次いで多かったのが「帰省(実家・義実家・親戚宅など)」をしたと回答した104人(約34.7%)。
国内旅行をした回答者は「日帰り」30人(約10.0%)、「宿泊」25人(約8.3%)で、「海外旅行」をした回答者はわずか7人(約2.3%)にとどまる。
年末年始が9連休でも、自宅周辺か実家(義実家など)でゆっくり過ごす層が大多数であることがうかがえる結果に。
■年末年始に使ったお金は「5万円以下」が75%
年末年始期間(2024年12月28日~2025年1月5日)に使ったお金の総額についても質問したところ、「1万円未満」と回答した人は約24.7%(74人)。
最も多かったのは「1~3万円」で、約30.3%(91人)を占めた。また、「3~5万円」は約20.7%(62人)、「5~10万円」は15.0%(45人)となっている。
年末年始の出費は総額で5万円以下の層が全体の75%以上を構成。
一方、「10万円以上」を使った回答者は全体の10.6%(32人)に留まり、「50万円以上」と回答したのはわずか2人(約0.7%)。支出額には大きな個人差が見られる一方、3万円以下の支出層が全体の半数以上を占める傾向が確認された。
■約55.3%が物価高・円安の影響で予定を変えた経験あり
2024年の旅行やレジャーにおいて、物価高や円安の影響でやりたかった内容を断念したり、予算を減らしたりした経験がある方も少なくない結果に。
予定変更・断念の経験が「強くあった」と回答したのは59人(約19.7%)、「ややあった」が107人(約35.7%)で、合わせて約55.3%の回答者が物価高や円安の影響を感じていたのがわかった。
一方、「全くあてはまらない」と答えたのは33人(約11.0%)、「あまりあてはまらない」28人(約9.3%)と、物価高や円安が直接的な影響を及ぼさなかったと感じている層は全体の約20%となっている。
■旅行に興味があっても行かないのは「金銭的理由」
2025年のゴールデンウィークや年末年始など、長期休暇の旅行に関して「積極的に行きたい(または行く予定がある)」と回答したのは24人(約8.0%)とごく少数。
最多数派は「行けそうなら行きたい」132人(約44.0%)で、全体の約半数が旅行に前向きな意向を示した。なお、「あまり意欲がない」と回答したのは91人(約30.3%)、「行かない」と回答したのは53人(約17.7%)で、残りの半数近くは旅行に対して消極的な姿勢を示している。
多くの回答者が旅行に対して関心を持ちながらも、積極的な予定や行動に移す層は限られていることがうかがえる結果となった。
また、「あまり意欲がない」「行かない」と回答した144人に、旅行に行かない理由として最も当てはまる内容を聞いたところ、「お金がかかるから」94人(約65.3%)が圧倒的多数。
昨今の円安や物価高、実質的賃金の伸び悩みなどが引き続き旅行の意欲にも影響を与えていると同社は考察している。
【調査概要】
概要:旅行・帰省に関するアンケート
有効回答数:300人
調査対象:日本在住の男女
調査実施日:2025年1月6日~2025年1月7日
調査方法:インターネットによる任意調査
<参考>
アントプロダクション「グッドカミング」『年末年始の旅行や帰省の有無、費用の総額、旅行への意欲などに関するアンケート調査』