OsidOriは、共有家計簿アプリ「OsidOri(オシドリ)」を利用する20〜40代の男女296人を対象に、「夫婦のお金と2025年に向けたアンケート」を実施し、その結果を公表した。
■2024年に貯金できた金額
2024年に貯金した金額を聞いたところ、20代はやや低い傾向にあるが、30-40代は200万円以上と回答した人が全体の25%前後となった。
一方で、50万円未満についても20代、40代が33%前後と同様に高い比率だった。貯金額で大きな差が表面化しており、収入による二分化が進んでいることが伺える。
■2024年に投資に回せた金額
2024年に投資に回せた金額については、全体の24%弱が200万円以上の投資を行っていると回答。一方で、50万円未満も全体の39.7%と高い数値に。投資に回せた金額は、貯金よりも顕著に二分化していることが明らかに。
■NISA、iDeCo、保険の利用(加入)率
NISAやiDeCo、保険の利用及び加入の有無を聞いたところ、NISA利用率は全体で80.1%となっており、特に20~30代の利用者が多い傾向に。一方で、40代は70%程度まで減少する傾向が見られた。
iDeCoは2022年の改定からほとんどの人が加入できる状態ではあるが、現状は全体で34.0%、20代においては19.6%とまだ加入率は高くないことが分かった。
生命保険の利用率は全体で73.6%だが、20代においては55.9%と約半数が加入していないことが明らかに。一方で、30代は80.8%と急上昇しており、家族構成の変化等が大きな影響を与えていることが伺える。
■お金・金融における関心度や学び、理解について
お金・金融情報のニーズにおいては、「NISA/iDeCo」「家計/節約術」「税制(ふるさと納税、確定申告、収入の壁等」がそれぞれ8割前後と高い関心を持たれていることが分かった。
また一定のリスク商品であり、利用顧客が絞られる「暗号資産」や「不動産投資」「外貨/FX」については、「余り関心がない」と回答した人がそれぞれ5割を超える比率に。
一方で「どちらでもない」と回答した人が多いのが生命保険であり、強い関心はないが、無知でもいられないという家族層の課題が伺える。
また、お金の知識は66.6%の人が「SNS」で学ぶことが多いと回答し、続いて「ブログ、ネット記事」が49.8%、「書籍、新聞等」が37.1%と続く結果に。
一方で「銀行や証券、保険会社の窓口」は11.0%、「ファイナンシャルプランナー」が14.7%、「金融セミナー」が7.4%、「有料の金融教育サービス」が0.3%と、全体として企業が提供する金融ノウハウを提供する場においては、家族顧客の利用が進んでいない傾向に。
さらに、世間で話題となっている「年収の壁(100万、103万、106万円等)」を知っているか聞いたところ、91.5%の人が「分かるレベル」であり、内容が分かっていない層は8.5%と、関心が高いテーマであることが分かった。
■家族のお金の使い方や貯金・投資の目標額
2024年に最もお金をかけたことを聞いたところ、「旅行」が38.7%で最多に。続いて結婚式や住宅購入、子供の資金等、ライフイベントに関する出費が大きかったことが分かった。
2025年に最もお金をかけたいことは「旅行」が全体平均52.3%で最多。20~40代まで全層において最も関心が高く、他の項目と大きな差が見られた。
2025年に貯金したい金額は、2024年に貯金した金額と比較し、より高い金額を設定している傾向に。年間200万円以上の貯金を27.7%の家庭が望んでいることが分かった。
また、投資においては2024年と大きな変化はみられなかった。NISAの積立投資枠や成長投資枠の範囲での投資を実施し、その範囲内での投資を2025年も継続して実施されるのではないかと同社は考察している。
【調査概要】
調査期間:2024年12月21日〜2024年12月31日
調査対象:共有家計簿アプリOsidOri(オシドリ)利用者
サンプル数:296名
<参考>OsidOri『夫婦のお金と2025年に向けたアンケート』