人生におけるお金の「3つの貯め時」、子がいる40代以上は52.5%が認知 「貯められた」と感じる人それぞれ約半数程度に

終活の情報メディア「終活瓦版」を展開する林商会は、子供のいる40代以上200名に「人生の3つの貯め時」に関する調査を実施し、結果を公表した。

■52.5%の人が「3つの貯め時」を知っている

お金には、「就職~結婚」「結婚~子供が小学生」「子供が独立~定年」という3つの貯め時があるが、「人生には3つのお金の貯め時があることを知っているか?」と質問したところ、「はい」と答えた人は52.5%、「いいえ」と答えた人は47.5%と、ほぼ同程度の結果となった。

多くの人が将来を見据えてお金の計画に対する意識をもっている一方で、「貯め時」という考え方に馴染みがない人も少なくないことがうかがえる。

人生には3つのお金の貯め時があることを知っているか

■「1つ目の貯め時」に貯められた方は半数程度

次に、「1つ目の貯め時(就職~結婚)に貯められたか?」と質問したところ、「貯められたと思う」と答えた人が19.5%、「どちらかというと貯められたと思う」と答えた人が32.5%と、約半数以上が貯蓄に一定の成果を感じていることがわかった。

一方で、「どちらかというと貯められなかった」「貯められなかった」と回答した方も各24%ずつおり、貯蓄の難しさを感じる人も少なくない結果に。

1つ目の貯め時(就職~結婚)に貯められたか

社会人としてのスタートを切るこの時期は、生活費や大きな支出が比較的少ないため、人生の中でも大事な「貯め時」とされているが、自由な時間やお金があるからこそ、自己投資や趣味に費やす人も多く、貯金とのバランスに悩むこともあると同社は考察している。

■「2つ目の貯め時」に貯められた人は44.1%

続いて、「2つ目の貯め時(結婚~子供が小学生)に貯められたか?」と質問したところ、「貯められたと思う」と答えた人は44.1%、「貯められなかったと思う」と答えた人は55.9%と、貯められなかったと思う方が過半数を超える結果に。

2つ目の貯め時(結婚~子供が小学生)に貯められたか

この時期は、比較的教育費が抑えられ、家庭における収支のバランスを整えやすい時期とされているが、実際には生活費や住宅購入、育児用品などの支出が重なることも多く、思うように貯金ができなかったと感じる人も多いとのことだ。

■「3つ目の貯め時」に貯められた人は約半数

「3つ目の貯め時(子供が独立~定年)に貯められた(貯められている)か?」という質問では、「貯められたと思う」と答えた人は49%、「貯められなかったと思う」と答えた人は51%と、ほぼ同数の回答が得られる結果に。

3つ目の貯め時(子供が独立~定年)に貯められた(貯められている)か

この時期は、子育てが一段落し教育費などの大きな支出が減少するだけでなく、収入が安定していることも多く、将来に向けた資産形成に集中できる大切な「貯め時」といえるが、現実には老後資金への不安や住宅ローンの返済、親の介護など、予想外の出費が重なり貯蓄が思うように進まないケースも少なくないという。

■9割近くが「将来のお金」に不安がある

最後に、「将来のお金の不安はあるか?」と質問したところ、「不安はある」と答えた人は63.5%、「どちらかというと不安はある」と答えた人は25%と、多くの人が将来のお金に対して不安を感じていることが判明。

「どちらかというと不安はない」と答えた人は9%、「不安はない」と答えた人は2.5%と、将来のお金に不安を感じない人は少数となった。

将来のお金の不安はあるか

<参考>
林商会『人生の3つの貯め時に関する調査

モバイルバージョンを終了