ファミリーマートは、店舗で発生する食品ロスの削減に向け、おむすびや弁当などの中食商品に貼る値下げシールを、涙目のキャラクターやメッセージの入ったデザインに変更することを発表した。
なお、全国で取り組みを開始するのは来春を予定しているとのことだ。
同社は、値下げシールのデザインを変更する実証実験を、2024年10月から11月の4週間、東京都と神奈川県の一部店舗で実施。
値下げシールに、涙目の表情をしたおむすびのイラストと「たすけてください」のメッセージを掲載し行動心理学的に利用者の食品ロスに対する意識や感情に訴えることで、値下げ商品の販売状況にどういった変化があるかなどを検証したという。
検証の結果、値下げ商品の購入率が5ポイント向上し、行動心理学的なアプローチをとることで、利用者の購買行動の変容を促し、一緒に食品ロスの削減に取り組むことができるということが判明。
これを全国の店舗に拡大した場合、店舗における食品ロスを、年間で約3,000トン削減する効果が見込まれるとしている。
また、実証実験中に店舗で行った購入者へのヒアリング調査においても、「涙目で思わず助けたくなるイラストだったので手に取った」「食品ロス削減に関心があるので賛同して購入した」などの声が寄せられたことから、今回全国への拡大展開を決定したとのことだ。