PayPayは、2024年12月より神社や寺院でのお賽銭にキャッシュレス決済サービス「PayPay」を利用できるようにすると発表した。これにより、参拝者は現金を用意せずに、お賽銭をデジタル送金できるようになるという。

PayPay、お賽銭での利用が可能に

サービスの利用には本人確認(eKYC)の完了が必要で、「PayPayマネー」を用いることで可能となる。敷地内のQRコードを読み取り、金額を入力し送金ボタンをタップするだけで、手軽に送金が完了するとのことだ。

利用方法

■2024年12月末までに導入が予定されている施設(五十音順)

・稲毛神社(神奈川県川崎市)
・熊野若王子神社(京都府京都市)
・浄土宗 大本山 増上寺【導入済み】(東京都港区)
・総本山 四天王寺(大阪府大阪市)
・大本山 本能寺(京都府京都市)
・天恩山 五百羅漢寺(東京都目黒区)
・東別院【導入済み】(愛知県名古屋市)

「PayPay」を導入することで、新年の初詣や節分、受験シーズンなど参拝者が増加する時期の混雑緩和が期待される。また、参拝時の待ち時間や現金の準備が不要となるため、利便性が向上するという。さらに、神社や寺院にとっては現金回収や銀行振込の手間を削減できるほか、盗難リスクの軽減も見込まれるとしている。

なお、PayPayは2024年8月から寄付団体向けの法人アカウントで寄付を募るサービスを開始しており、今回その範囲をお賽銭へ拡大した形である。詳細な利用方法はPayPay公式サイトで確認できる。