三井住友海上火災保険は、地元を離れて暮らす若手社会人500名を対象に実施した「暮らしと仕事に関する実態調査」の結果を発表した。
調査では、若手社会人の半数以上が「暮らしたい場所で生活できていない」と回答し、特にその理由として約9割が「会社や仕事」が原因であるとした。また、6割以上が「暮らしたい場所」と「やりたい仕事」を自由に選べないことが仕方ないと感じていることが分かった。
これに対し三井住友海上は2025年4月より社員の異動を原則公募制とし、管理職を含む全国のポストに何度でもチャレンジできる体制を整えることを発表した。この人事改革は、社員が望む場所で働きながら、自分らしい生き方を実現できるよう支援するものだ。
さらに、新卒採用においては、好きな場所で誇れる仕事を実現する「地元LOVE & PRIDE採用」プロジェクトを開始。同プロジェクトは、就活生が自分が愛着と誇りを持てる場所で、誇れる仕事に就けることを目指しており、配属地確約コースを通じて希望する勤務地での採用を行うという。また、特設Webサイトでは、各地の拠点社員の仕事やキャリア観を紹介するインタビュー記事も掲載している。
三井住友海上は、就活生がより良い未来を考えるきっかけとなるよう、年末に成田空港や東海道新幹線などで「地元LOVE & PRIDE採用」に込めたメッセージを宣伝広告として掲示する予定とのことだ。
■調査結果詳細
■若手社会人の半数以上が「暮らしたい場所で生活できていない」と回答。
「本来暮らしたい場所と思う場所と現在住んでいる場所が一致しているか」という質問に対し、54.4%が「いいえ」と回答した。
■暮らしたい場所で生活できていない人の約9割が「会社や仕事」が原因だと回答。
暮らしたい場所で生活できていないと答えた272人に、「原因として、 会社や仕事の都合は当てはまるか」と質問したところ、87.9%が「はい」と回答した。
■6割以上が「暮らしたい場所」と「やりたい仕事」を自由に選べないことは仕方ないと感じている。
「会社に勤めている以上、『暮らしたい場所』と『やりたい仕事』を自由に選べないのは仕方ないと思うか」という質問に、64.2%が「はい」と回答した。
【調査概要】
調査名:暮らしと仕事に関する実態調査
調査背景:地元を離れて暮らす若手社会人が、「暮らしたい場所」と「やりたい仕事」を両立する自分らしい生き方ができているのか、実態を把握する目的で同調査を実施。
調査期間:2024年11月22日~11月25日
調査方法:インターネット調査
調査対象:地元を離れて暮らす20代の社会人(四年制大学卒・未婚)男女500名