アンファーのメンテックブランドHOMTECH(オムテック)は、2024年の出生数が統計開始史上過去最低の70万人を下回る見込みがされていることをうけ、同ブランドが実施している「メンテックプロジェクト」の一環として男女の妊活と不妊に対する意識調査を実施し、結果を公表した。

男女の妊活と不妊に対する意識調査

■妊活の経験のある既婚者は3割と、妊活はまだまだ浸透していない

既婚者の男女に妊活の経験があるか質問したところ、現在妊活を行っていると回答したのが6%、過去に妊活を行っていたと回答したのが24%、と、妊活経験のある既婚者は、30%が分かりましたということがわかった。

妊活の経験の有無

国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査によると、結婚してから5年~9年経過した時点で子どもがいない夫婦の割合は、1977年では4.2%だったのに比べ、2021年では12.3%となっており、これをを踏まえ同社は、少子化問題解決の一助として妊活の世間への浸透が今後より求められるとしている。

■不妊の原因が男女どちらにあるのか理解していない既婚者が約7割

不妊の原因が男女どちらにも存在していることを理解していると回答した割合は16%と少ない結果に。

そもそも約7割の既婚者が不妊の原因が男女どちらにあるかわからないと回答しており、男女ともに不妊の症状・原因に対しての理解度が不足している現状が浮き彫りとなった。

不妊の原因の認知率

■子なし夫婦の性の悩みは「夫婦間の性のマンネリ化」か?性の問題を相談しづらい現状も浮き彫りに

不妊の原因の一つとして挙げられる性の問題。

子供のいない夫婦に性の悩みについて調査したところ「性的興奮が持続しない」「性的満足度が低い」「性行為に対する欲求が減少している」の項目が各24%と他悩みに比べ高く、3項目の共通点として夫婦での性行為に対するマンネリが大きく影響しているのではないかと同社は考察している。

正に対する悩み

さらに性の問題について誰かに相談することができるかという質問に対して、「相談したいができない」と回答した人が28%、「相談しない・したくない」と回答した人が52%と、合わせて8割の人が誰にも相談していないことがわかった

性の問題について誰かに相談できるか

■性への抵抗感が妊活の妨げに

妊活経験のある既婚者に、性に対してどの程度オープンかを質問したところ「とてもオープン」「まあまあオープン」と回答した割合が64%と、妊活未経験者の33%と比較すると約2倍の結果に。

これらのことからパートナーだけでなく友人などでも良いのでオープンなコミュニケーションができれば妊活に対しても前向きになれると同社は考察している。

性に対してオープンか(妊活経験の有無で比較)

<参考>
アンファー・オムテック『男女の妊活と不妊に対する意識調査