日鉄興和不動産は、兵庫県尼崎市に、同社が展開する物流施設「LOGIFRONT」シリーズの近畿圏第6弾「(仮称)LOGIFRONT尼崎Ⅴ」を着工したことを発表した。
同施設は、住友大阪セメントを土地所有者とする借地スキームを用いて、区画分割可能となるプランを前提とした1棟利用の専用物流センターとして開発しており、2026年1月末の竣工を予定しているという。
同物件は、阪神高速道路5号湾岸線「尼崎東海岸」IC約1.8km、阪神高速道路3号神戸線「尼崎東」IC約4.5kmに位置し、複数の高速アクセスを確保できる立地だとしている。
また、大阪港・神戸港、伊丹空港へのアクセスも良好で、広域輸送が可能であるほか、都市部の地域配送においても利用頻度が高い主要幹線の第二阪神国道へ五合橋線経由で出ることができ、大阪市内中心部へのアクセスに優れた交通利便性を備えているとのことだ。
さらに、24時間操業可能な工業専用地域に位置し、周辺部は工場・倉庫の集積エリアであるため、多頻度配送等にも十分対応できる高い立地特性を有しているとしている。
同物件は、1階に21台対応の片面バースを備えた地上4階建てBOX型の施設。施設計画としては、各階の有効階高7.0m確保し収容能力の増強を図ると共に、将来対応として2分割でも可能なプランだという。
昇降設備は、荷物用エレベーターを2基、垂直搬送機・乗用エレベーターを各1基設置し、上下階の人や荷物の輸送に十分な能力を確保。そのほか、テナント向け休憩室、喫煙室、シャワー室、ドライバー用トイレなどを配置し、汎用性を確保した利便性の高いプランだとしている。
「地球環境への配慮」への取り組みとして、グループ会社である日本製鉄と協働して、マスバランス方式(※1)を適用したグリーンスチール「NSCarbolex Neutral(エヌエスカーボレックスニュートラル)」を、鉄骨H形鋼の一部に採用。
また、高機能製品・ソリューション技術「NSCarbolex Solution(エヌエスカーボレックスソリューション)」に内包される建築ソリューション「ProStruct(プロストラクト)」(※2)も併せて採用したという。
これらの製品およびソリューションにより、本物件において鉄鋼生産から施工時におけるCO2排出量を約9%削減できる見込みとのことだ。
■「(仮称)LOGIFRONT尼崎Ⅴ」計画概要
名称:
(仮称)LOGIFRONT尼崎Ⅴ
所在地:
兵庫県尼崎市東海岸町19-1
アクセス:
・阪神高速5号湾岸線「尼崎東海岸」IC約1.8km
・同3号神戸線「尼崎東」IC約4.5km
敷地面積:
6,611.26平方メートル(約1,999.90坪)
延床面積:
13,808.18平方メートル(約4,176.97坪)
構造・階数:
S造・4階BOX型
スケジュール:
2024年12月着工、2026年1月末竣工予定
(※1)鉄鋼メーカーが実施した追加性のある削減プロジェクトによGHG(Greenhouse Gas =温室効果ガス)排出削減量又はCO2排出削減量を組織内でプールし、その削減量を任意の製品に配分して証書と共に供給する鉄鋼製品。
(※2)日本製鉄の高機能鋼材と高度利用技術を組み合わせた建築分野向けパッケージブランドで、鋼重削減・工期短縮を実現するもの。