ソーシャルインテリアは、オンライン販売事業「サブスクライフ」における「2024年のヒット家具・家電」と、インテリア業界における「2025年の家具・家電トレンド予測」を発表した。

■2024年のヒット家具・家電ベスト3

2024年のヒット家具・家電ベスト3

オンライン販売事業「サブスクライフ」において、2024年1月1日~10月31日までの申し込みが多かった商品の上位3位は、1位はリーン・ロゼのアイコンともいえるベストセラーソファシリーズ「ligne roset ROSETTOGO 2P」。

2位は、Herman Millerの「SAYL Chair White カーペット用キャスター」、3位は、Ergohumanの「Ergohuman PRO2 Ottoman BK frame」と、オフィス用の高機能チェアがランクイン。2023年同様、トップ3はソファ・チェア・椅子が占める結果に。

また、ヒット家電1位は、Dysonのロボット掃除機「Dyson 360 Vis Nav RB03 BN」、2位はDe’Longhiの全自動コーヒーマシン「De’Longhi 全自動コーヒーマシン エレッタ カプチーノ イーヴォ」、3位にはAladdin Xの超短焦点プロジェクター「Aladdin Marca」がランクイン。自宅での時間を有意義に過ごすための家電が人気を集めた。

■インテリア業界における2025年の家具・家電トレンド予測

同社は、全国の25歳以上の男女482人を対象に、家具・家電の購入に関する意識調査を実施し、同結果に基づき、「2025年の家具・家電トレンド予測」を発表した。

2024年は多様な支払い選択肢が人気。SNSが要因か

2024年のヒット家具・家電ベスト3を昨年度と比較すると、一括払いの割合が減少し、サブスクリプションやレンタル、分割払いでの購入割合が約11%増加。消費者がより多様な支払い方法を検討するようになったこと分かった。

今年購入した家具・家電の購入携帯

同傾向の背景には、SNSの普及が大きく影響しているという。実際に全体の44%が家具・家電の購入を検討する際の参考手段としてSNSを利用しており、半数近い人々がSNSを通して商品を選択・比較していることが明らかに。

また、2024年の経済状況を反映し、消費者はより賢明な購買決定を求めるようになったという。特にSNSで情報を収集しやすい20-30代が、従来は手の出しづらかった高価格帯の家具を、サブスクリプションやレンタルといった新しい選択肢を活用して購入を検討するケースが増えているとのことだ。

家具・家電の購入を検討する際、何を参考にしているか

消費者が求めるのは、家具・家電の耐久性と品質。ファッション業界の動向がインテリア業界に影響している可能性も

家具・家電の購入時に最も重視される要素について、「長持ちする、長く使える」が最優先事項であることが明らかに。同傾向は、2024年から続く「サステナブル消費」の流れが反映されているのではないかと同社は考察している。

また、2023年に実施した同様の調査では「安さ・コスパ」が2位だったが、今年は「高くても質のいいもの」が2位に。この変化は低価格志向から、長期的な価値を重視する傾向へ移行していることの表れだという。

同傾向は、ファッション業界における持続可能性への関心の高まりと類似しており、消費者は使い捨て文化から脱却し、高品質で長寿命の製品を選好するようになっているとのことだ。

また、2025年のファッショントレンドである「アップサイクル」や「ヴィンテージリバイバル」も、この価値観を反映。インテリア業界では、「バイオフィリックデザイン」が注目を集めており、自然素材を活用した長寿命の家具が人気を集めているという。この考え方が、インテリア業界全体に波及し、「質の良い家具を長く使う」という選択をする消費者が増加しているのではないかと同社は考察している。

家具・家電を選ぶとき一番大切にしたいこと・していること

2025年の購入検討トップは「調理家電」と「ソファ」

2025年に購入を検討している家具・家電について、家具では「ソファ」が20.1%で最多に。オフィス・自宅の両方を活用したハイブリッドワークの定着により、自宅での快適性を重視する傾向が、引き続き強まりを見せていることが伺える。

家電では「調理家電」が20.7%で最多となり、2024年に起きた食品価格の高騰を受けて、自宅での調理機会が増加したことが背景にあるという。

2025年に購入を検討している、検討したい家具・家電

世代によってインテリアの好みに違いが見られる結果に

2025年にチャレンジしたいインテリアテイストについて、「ナチュラル」が38.0%で最多に。

世代別でみると、20代は「モノトーン」が最も人気で、30代は和モダンの「ジャパンディ」が注目されている。また、40代は淡く柔らかさのある「韓国風」や「ホテルライク」なスタイルを好む傾向があり、50代以上になると「シンプル」や「ナチュラル」などクラシックなデザインに回帰していることが分かった。

2025年にチャレンジしたいインテリアテイスト

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:25歳以上の男女 計482名
実施期間:2024年10月

<参考>ソーシャルインテリア『家具・家電の購入に関する意識調査 by サブスクライフ