傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupは、12月10日から、神戸市内で「使用済みつめかえパック」をリサイクルしたオリジナル傘の提供を開始すると発表した。
今回のオリジナル傘は、つめかえパックの「水平リサイクル」を目指す「神戸プラスチックネクスト~みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル〜」の一環として制作されたもの。
同プロジェクトは、神戸市と小売・日用品メーカー・リサイクラーの計18社が協働し、使用済みつめかえパックを分別回収して、再びつめかえパックに戻す「水平リサイクル」(フィルムtoフィルム)を目指しているとのことだ。
今回、つめかえパックを選別・粉砕・ペレット化し、再生樹脂を50%使用したフィルムに再生した後、傘の生地を制作。生地のデザインは、リサイクルしたつめかえパックが傘になり人に戻ってくることを、バトンをつないで傘を一周することで表現したという。
完成したシェアリング傘300本は、神戸市内の三宮エリアを中心に、阪神沿線・神戸新交通の駅や市内商業施設など、20カ所の「アイカサ」スポットで順次、提供を開始。
また、「使用済みつめかえパック」の回収ボックスを設置する小売店舗では、傘の利用クーポンを配布予定だとしている。
アイカサと神戸プラスチックネクストは、同取り組みを通じて、プラスチックが資源としてまわり続ける社会とともに、ビニール傘などの使い捨て傘の削減を目指していくとのことだ。
■実施概要
提供開始:12月10日
制作本数:300本
設置場所:神戸市内の20カ所のアイカサスポット
再生樹脂:50%(生地部分のみ)