mederiは、オンラインピル診療サービス「mederi Pill」にてオンライン診療を担当している産婦人科医を対象に、卵子凍結に関する意識調査を実施し、その結果を公表した。

■卵子凍結への正しい認知と理解はまだまだ不十分

同調査で、卵子凍結について正しく認知されていると思うか聞くと、77%が「思わない」と回答。

卵子凍結について正しく認知されていると思うか

■リスク・副作用・年齢との関係などの正しい知識とともに卵子凍結は認知されるべき

卵子凍結に関して重要だと考えられる情報と、世の中で誤認されており正すべき点を聞くと、以下の回答が挙げられた。

<卵子凍結に関して重要だと考えられる情報>
・成功率
・失敗率
・適正年齢
・プロセス

<世の中で誤認されており正すべき点>
・リスクや副作用があること
・受精卵凍結と卵子凍結の違い、体外受精の違い
・凍結しておけば何歳でも産める、卵子凍結しているから安心だと思うこと
・(凍結しておいた)卵子が必ずしもすべて受精し着床するわけではないということ
・高齢妊娠はハイリスクであり、卵子凍結であっても必ずしも全てが着床するわけではないこと

■卵子凍結にはメリットとデメリットがあり、どちらも理解される必要あり

卵子凍結のメリットとデメリットを聞くと、以下の回答が挙げられた。

<メリット>
・選択肢が増えること
・自身のキャリア設計が考えやすくなる

<デメリット>
・コストに見合う妊娠成功率なのかが不明
・卵子を受精させて妊娠できても、本人の年齢が高ければ妊娠時の合併症などのリスクは上がる
・ハイリスク妊娠が増加する

■自分自身が当事者だった場合、卵子凍結をするかどうかは「わからない」が約半数

自分自身が当事者だった場合、卵子凍結をするか聞くと、「わからない」という回答が最も多く46.2%、「はい」が38.5%、「いいえ」が15.4%という結果に。

また、「卵子凍結をすると思う」理由としては、「お金がある場合はキャリアプランを考える上で選択肢に入る」という声が寄せられたという。一方「卵子凍結はしないと思う」理由は「必ずしも妊娠につながるとは限らず、採卵術が痛いため」という意見があったとのことだ。

自分自身が当事者だった場合、卵子凍結をするか

■専門医の見解や経験者のクチコミを踏まえた施行判断とクリニック選びがポイント

卵子凍結を検討する際の情報収集方法とクリニック選びにおいて最も重視すべき点を聞くと、以下のアドバイスが挙げられた。

<卵子凍結を検討する際の情報収集方法>
・卵子凍結の経験者からのクチコミを参考にする
・リスクや成功率について医療機関で専門医に尋ねる
・クリニックのWebサイトやYouTube、治療経験者のYouTubeなどを視聴する
・日本産婦人科学会の動画をまずは視聴する

<クリニック選びにおいて最も重視すべき点>
・経験豊富な医師や専門スタッフがいるかどうか
・卵子凍結および妊娠成功率の実績
・設備や技術の充実度

<参考>
Mederi「【mederi調査】産婦人科医を対象とした卵子凍結に関する意識調査