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kubellが展開するビジネスチャット「Chatwork」は、全国の企業を対象に「業務におけるチャットツール利用に関する意識調査」を実施し、結果を公開した。
◼業務連絡にもプライベートで利用しているチャットツールを使う人が7割を超える
業務連絡に最も利用するチャットツールについて尋ねたところ、主にプライベートで利用しているチ
ャットを業務にも利用している人(以下、プライベートチャット利用層)が74.3%、主に業務専用のチャットを利用している人(以下、ビジネス専用チャット利用層)が26.1%という結果に。
◼業務連絡に主にプライベートチャットを利用している人の割合は、大企業よりも中小企業の方が高い
最も利用しているチャットツールとして、大企業でのプライベート用チャット利用率は64.7%であるのに対し、中小企業の利用率は83.6%という。
中小企業においてはプライベートチャットが18.9ポイントも多く利用されていることがわかった。
◼業務時間外であっても、業務連絡が来ると内容を確認している人は9割を超える
休日や有給休暇中などの業務時間外でも、36.4%の人がチャットツールを介した業務連絡を受けてお
り、業務連絡が来た際には、「ついつい確認をしてしまうことがある」が45.3%、「積極的に確認す
るようにしている」が48.2%。
合計で9割以上の人が業務時間外でも業務連絡を確認していることがわかった。
◼業務連絡にプライベートチャットを利用している人は、業務時間外でも積極的に業務連絡を確認している
前問の「積極的に確認するようにしている」と回答した人を主な利用ツール別で見ると、ビジネス
専用チャット利用層よりもプライベートチャット利用層の割合が15ポイント以上高いことが判明。
プライベートチャット利用層は業務時間外でも業務連絡を積極的に確認しており、その行動が習慣化していることも推察される。
◼業務時間外に業務連絡が来た際に、その日の内に対応する人が7割を超え、プライベートチャット利用層に多い傾向
確認後の対応としては、「その日のうちに対応する」人が71.5%。
利用ツール別で見ると、プライベートチャット利用層では74.3%、ビジネス専用チャット利用層では62.6%で、約12ポイントの開きがありプライベートチャット利用層の方が休日に業務連絡に対応している割合が高いことがわかる。
◼8割近くの人が業務時間外に業務に関連するメッセージが来ることに対してストレスを感じており、その割合はプライベートチャット利用層の方が高い
業務時間外に業務に関連するメッセージが来ることに対してストレスを感じている人は全体で77.9%。
利用ツール別で見ると、プライベートチャット利用層がストレスを感じている割合は78.8%、ビジネス専用チャット利用層がストレスを感じている割合は74.9%で、どちらも高い結果だがプライベートチャット利用層の方がややストレスを感じる割合が高い結果に。
ストレスを感じてしまうにも関わらず対応してしまう理由として最も多かったのは、「業務上、上司
や同僚、取引先から緊急の連絡が来ることがある」が59.1%という結果となっている。
◼業務時間外のストレスの理由として最も多かったのは「せっかくの遊びや旅行などのプライベートの時間を奪われるから」
プライベートチャット利用層が、ストレスを感じる理由として最も多かったのは「せっかくの遊びや
旅行などのプライベートの時間を奪われるから」で86.4%となった。
◼「仕事とプライベートを分けたい」と思っている人ほど、業務時間外の業務連絡にストレスを感じる傾向があり、その差は約2倍
業務時間外の業務連絡に対してストレスを感じるのは、「仕事とプライベートを分けたい」と思って
いる人が82.4%、「仕事とプライベートは分けなくて良い」と思っている人は42.0%で、2倍近くの
開きがみられた。
◼業務時間外に仕事の連絡やタスクに触れないことで、「次の日の業務に対するモチベーションが上がる」人は7割を超えた
業務時間外に仕事の連絡やタスクに触れないことで、「次の日の業務に対するモチベーションは上が
る」と回答した人は74.4%で、プライベート時間の過ごし方や仕事との切り分けが仕事のモチベーシ
ョンにも影響することがわかった。
以上の結果から同社は、多くの人がプライベートチャットで仕事をしてしまっていることが明らかになり、プライベートの時間であっても連絡を確認する習慣がついてしまう、意図せず仕事に引き戻される感覚を持ちやすいことなどがストレスを抱える要因になっているのではないかと推察。
そのため仕事のシーンにおいては、業務利用に最適化されたチャットツールを選定し、プライベートツールと棲み分け、選択できるようにすることを推奨している。
【調査概要】
・調査名称:仕事におけるチャットツール利用に関する実態・意識調査
・調査期間:2024年10月11日〜2024年10月日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象者:全国の会社員、男女20~69歳(自営業、自由業、パートアルバイト除く)/現在、業務において何かしらのチャットを利用している人
・有効回答:N=2,000(性年代、従業員規模、都市部/それ以外の都市で均等割付け)
・調査協力:クロス・マーケティング
・調査主体:kubell
<参考>
株式会社kubell『2024年11月仕事におけるチャットツール利用に関する実態・意識調査』