千葉県木更津市・ホテル三日月のエビ養殖場で「AI魚体サイズ測定カメラ」の実証実験を開始 世界的な養殖需要に対応

アイエンターは、ホテル三日月グループの三日月物産(以下、ホテル三日月)が運営する三日月エビ養殖場にて、バナメイエビの「AI魚体サイズ測定カメラ」によるサイズ測定の実証実験を開始したことを発表した。

三日月エビ養殖場

今回、ホテル三日月が運営する三日月エビ養殖場にて、国内外で高い需要を誇るバナメイエビを対象に、新たにサイズ測定の実証実験を開始。同実証実験は、世界的な養殖需要に対応するため、エビのサイズを正確に測定する技術の確立を目指すものとしている。

2020年4月に特許を取得した「AI魚体サイズ測定カメラ」は、ディープラーニング技術を活用して魚の体長と体高を正確に測定するシステム。持ち運び可能な水中ステレオカメラで魚を撮影し、非接触で魚に負担をかけずに測定できるという。

同システムは、魚体を検出し、位置情報から体長(上顎先端から尾鰭基底まで)と体高(背縁から腹縁まで)を測定。データはデータベースに保存され分析や活用が可能となっている。

同技術により、計測による魚の斃死や魚病リスクを回避し、正確な測定が実現するため、給餌量の最適化や生産活動の省力化、測定精度と生産性の向上が期待されるとのことだ。

「AI魚体サイズ測定カメラ」利用イメージ

同社は、同実証実験を通じてエビの測定精度のさらなる向上を目指し、今回得られたデータと知見を活用し、エビのサイズ管理技術の確立に向けた継続的な研究開発を推進するとしている。

これにより、今後さらに効率的かつ持続可能な水産業の実現に貢献していくとのことだ。

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