パナソニックは、本格的な冬を迎えるにあたり睡眠満足度について調査し、結果を公表した。
■今冬の睡眠満足度「不満」39%、冬の睡眠時のエアコン、69%が「使用していない」
今冬の睡眠の満足度について調査したところ、「満足」が54%の一方、39%が睡眠に「不満」をかかえていることがわかった。
また、「今冬、睡眠時になかなか寝つけないことはあるか?」という質問では、「頻繁にある」21%、「たまにある」58%と、79%がなかなか寝つけない経験をしている結果に。
寝つけない理由については、「わからない」が最多の38%で、「寒さ」32%、「寝具との相性」22%と続く。
「寒さ」については、秋から冬にかけての寒暖差も気になるところだが、「今冬、急に寒くなったと感じるか?」という質問では、「とても感じる」20%、「やや感じる」47%と67%が急な寒暖差を感じていることが判明。
寒さで寝つけないと感じている人が多い一方で、冬の睡眠時のエアコン使用率については、69%がまったく使用していないことがわかった。
その他は、「オフタイマーを設定して就寝時から一定の時間使用している」16%、「朝まで使用している」10%、「オンタイマーを設定して起床前から一定の時間使用している」5%という結果となっている。
また同社は、パナソニック エアーマイスターの福田風子氏による「冬の快眠環境づくりのコツ」も解説。一部抜粋して紹介する。
■寝室は室温15℃〜20℃、湿度50%〜60%をキープ
室温15℃から20℃、湿度50%から60%を保てるようコントロールする必要があるという。
室温を暖かくキープする理由の一つが、布団の中と室温の温度差。冬場でも布団の中はだいたい32〜34℃になるのため、夜中にトイレ等で目が覚めた場合は、布団の中と寝室の温度に大きな差ができる。急激な低温環境への温度変化は、特に高齢者には大きな負担になるという。
また、冷たい部屋の空気を吸い込むと肺が冷え、睡眠の邪魔となるため、就寝時の寝室の温度は15℃〜20℃を目安に、まずは設定温度18℃程度を目安にエアコンの活用を始めて、室温計を見ながら快適な設定温度を探してほしいとのことだ。
■寝ている間、暖房はつけっぱなし?それともオフ?
同社は、冬場も乾燥対策をしながら、睡眠時に室温が下がり過ぎないようにエアコンを活用することを推奨。
今回パナソニックのエアコンのログデータをもとに、20時以降に暖房をつけているエアコンの1時間当たりの消費電力(暖房時)を外気温別に算出し、そのデータから8時間使用した場合の電気代を計算した結果は以下の通りとしている。
・外気温-10℃~0℃未満:約90円(1時間当たり約363Wh)
・外気温0℃〜10℃未満:約62円(1時間当たり約250Wh)
・外気温10℃〜20℃未満:約21円(1時間当たり約83Wh)
※電気代については、同社PXシリーズの機器ログデータより算出した参考値。電力料金目安単価 31円/kWhにて計算。
外気温により差があるものの、エアコン暖房を一晩(8時間)つけっぱなしで使用した場合の電気代は約21円〜90円ということが判明。
例えば東京は、気象庁の平年値によれば1月〜2月の夜間の気温が3℃台〜7℃台のため、一晩つけっぱなしの電気代は約62円となるという。
なお同社は、電気代は電力会社との契約内容や利用の環境(室内外の温度、湿度、部屋の気密・断熱性など)、使用状況(設定温度、運転モード、風量など)により変動するため、あくまで目安としている。
■調査概要
調査地域:全国
調査期間:2024年11月11日~11月18日
調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
調査対象:エアコンを所有している20~60代の男女
有効回答:514名(男性:258名、女性:256名)
<参考>
パナソニック「エオリア」調べ『2024年 今冬の睡眠に関する実態調査』