一般生活者のゲーミフィケーションの認知度は2割未満 アプリ運用従事者の半数以上はゲーミフィケーションを取り入れている

セガ エックスディーは、生活者(全国の20~50代の男女)800人とアプリ運用従事者200人を対象に「ゲーミフィケーション(※)に関する意識調査」を実施し、その結果を公表した。

<生活者>

■ゲーミフィケーションの認知度は16.0%、「商品・サービス開発/企画」担当者は約4割が認知と、職種によって認知に格差

同調査で、ゲーミフィケーションについてどの程度知っているか聞いたところ、「ある程度説明できる」「聞いたことがある程度」が合わせて16.0%という結果に。

ゲーミフィケーションの認知度

職種別にみると、「商品・サービス開発/企画」が40.9%と最多で、次いで「販促・マーケティング」が35.9%、「情報システム関連」が33.0%、「経営・事業企画」が30.1%と、企画職従事者は、3人中1人程度がゲーミフィケーションについて知っていることが明らかになった。

ゲーミフィケーションの認知度(職種別)

■アプリのインスール数の平均は40.9個。週1回以上利用しているアプリの平均は12.1個と、約7割が利用されていない「休眠アプリ」

インストールしているアプリについて聞いたところ、平均40.9個という結果に。また、週1回以上利用するアプリについて聞くと、平均12.1個と、アクティブなアプリは3割に満たないということが明らかになった。

アプリの利用実態

■現在利用しているアプリは「SNS」がトップに

インストールしているアプリのジャンルについて、「必要に応じて利用するアプリ(以下、必要アプリ)」と「個人的な興味や目的で利用するアプリ(以下、個人的アプリ)」それぞれにおいて聞いたところ、「SNS・YouTube」がいずれもトップという結果に。

必要アプリについては、「SNS・YouTube」に次いで、「検索」が58.5%、「音楽・動画配信」が57.5%、「マネー・決済」が54.0%、個人的アプリについては、「クーポン配信・ポイントカード管理など」が36.8%、「漫画・書籍」が35.8%、「体調・健康管理(ダイエット含む)」が21.6%と続いた。

現在利用しているアプリの種類(必要アプリ/個人的アプリ)

■現在利用しているアプリの特徴は「コストに見合った価値」「操作性に優れている」「ポイントなどの報酬システムがある」

「必要アプリ」と「個人的アプリ」それぞれにおいて、現在利用しているアプリの特徴を聞いたところ、ともに「コストに見合った価値がある」がトップで約3割という結果に。

また、順位は若干異なるものの、「操作性に優れている」「ポイントなどの報酬システムがある」「自分が求めているものを満たしている」「利用することで面白さを感じる」が上位にランクインし、同様の特徴が並んだ。

現在利用しているアプリの特徴(必要アプリ/個人的アプリ)

<アプリ運用従事者>

■アプリ運用従事者の半数以上がゲーミフィケーションを取り入れている

担当している自社のアプリで、ゲーミフィケーションを活用しているか聞いたところ、約半数の50.3%が「活用している(したことがある)」と回答。

ゲーミフィケーションを活用しているか

■アプリ運用従事者の利用促進に関する業務課題は、「新規ユーザーが増えない」「継続率が上がらない」「満足度が上がらない」

担当するアプリの利用促進に関する業務課題について聞いたところ、「新規ユーザーが増えない」が24.5%、「継続率が上がらない」が23.5%、「利用者の満足度が上がらない」が18.5%と続いた。

担当アプリにおける利用促進に関する業務課題

■ゲーミフィケーションを活用しているアプリ運用従事者は、活用していない人に比べて、利用促進施策の効果を実感

担当しているアプリに対して実施した利用促進施策について、9つの項目の効果実感を聞いたところ、「インフルエンサー施策」以外の8項目において、利用促進施策にゲーミフィケーションを活用している人の方が、活用していない人に比べて、利用促進施策の効果を実感している人の割合が高いことが明らかになった。

最も差異が出ている項目が、「レイアウトや操作性を変更した」で53.8ポイント差、次いで「競合アプリの良いところを真似た」が33.3ポイント差、「サポート体制を強化した」が31.8ポイント差、「ユーザーが楽しめるような体験を用意した」が30.0ポイント差という結果に。

担当アプリにおける利用促進施策で効果があったと回答した人

■ゲーミフィケーションを活用しているアプリ運用従事者は、アクティブユーザー数に満足している人が約6割となり、活用していない人に比べて31.7ポイント高い

担当しているアプリのアクティブユーザー数の満足度について聞いたところ、担当しているアプリでゲーミフィケーションを活用している人は、59.2%が「満足している」と回答。活用していない人に比べ、31.7ポイント高いという結果に。

担当アプリにおけるアクティブユーザー数の満足度

<参考>
セガ エックスディー「ゲーミフィケーション活用しているアプリ運用従事者は、効果を感じている!? アクティブユーザー数の満足度が、非利用者に比べ2倍以上 スマホアプリは、約7割が利用されていない「休眠アプリ」という結果も…

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