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TYLは、いい獣医の日である11月11日に合わせて「獣医師の働き方に関する意識調査」を実施し、その結果を公表した。
■獣医師の8割以上が、獣医療業界は人材不足だと感じている
獣医療業界は人材不足だと感じているか聞いたところ、「はい」と回答した人が81%、「いいえ」と回答した人が19%だった。
次に、「はい」と回答した獣医師64名に対し、獣医療業界の人材不足により、どのようなことに影響があると感じるか聞いたところ、1位が「時間外労働が増える」、2位が「長時間労働が増える」、3位が「休憩が取れない」という結果に。
■約6割の獣医師が2023年と比較して長時間労働や時間外労働が減っていないと回答
2023年と比較して、長時間労働や時間外労働は減ったか聞いたところ、「はい」と回答した人が35.4%、「いいえ」と回答した人が64.6%だった。
また、2023年と比較して、有給休暇は取りやすくなったか聞いたところ、「はい」と回答した人が40.5%、「いいえ」と回答した人が59.5%という結果に。
さらに、もし育児休暇を取得したいと思った場合に、現在の職場は休暇を申請しやすい環境か聞いたところ、「はい」と回答した人が46.8%、「いいえ」と回答した人が15.2%という結果に。
昨年の調査と比較し、育児休暇を取得しやすいと感じている獣医師が増えていることが分かった。
■動物病院でデジタル化が進んでいると回答した人は4割以上。病院運営の中での課題1位は業務効率化という結果に
経営する、または勤めている動物病院や企業ではデジタル化・IT化が進んでいると感じるか聞いたところ、「はい」と回答した人が40.5%、「いいえ」と回答した人が34.2%という結果に。
また、病院運営の中でどのような課題を感じているか聞いたところ、「病院運営をしていない」以外の回答では、1位が「業務効率化」、2位が「人材採用」、3位が「早期離職」「育成・評価」という結果に。デジタル化・IT化は進んでいるものの、現場では業務の効率化がまだまだ課題となっている実態が明らかになった。
【調査概要】
調査テーマ:獣医師の働き方に関する意識調査
調査方法:Vet’s Surveyを利用したインターネットリサーチ
調査対象者:獣医師79名
調査実施日:2024年10月28日~11月7日
調査主体:TYL
<参考>TYL『獣医師の働き方に関する意識調査』