プロフェッショナルバンクは、11月19日の「いい育児の日」に向けて、育児中の共働き世帯である20代~40代の男女を対象に、「育児×男女の働き方」に関する調査を実施し、その結果を公表した。
■男性の6割、女性の9割が「育休」を利用
育休取得経験の有無を聞いたところ、6割の男性、9割以上の女性が「ある」と回答し、ほとんどの女性が育休を取得していることが分かった。また、男性の育休取得も6割を超え、育児のための協力意識が高まってきたことが伺える。
■育休期間は男性の7割が「3カ月未満」、女性の7割以上が「3カ月以上~1年半未満」という結果に
育休を取得した期間を聞いたところ、男性は「2週間以上~1カ月未満」が最多になり、次いで「1カ月以上~3カ月未満」「2週間未満」が続いた。
一方で、女性の回答は「6カ月以上〜1年未満」が最多になり、次いで「1年以上~1年6カ月未満」「3カ月以上〜6カ月未満」が続いた。男性は比較的短期間の育休取得が多く、女性は長期間取得する傾向に。
■育児関係で活用できる福利厚生および制度は「時短勤務」「フレックスタイム制」「在宅勤務」と”働く時間と場所”を重視する傾向に
育児休業の他に、育児関係で活用できる会社の福利厚生および制度の有無について聞いたところ、「短時間勤務制度」が最も多く、次いで「出産・子育て支援金」「育児フレックスタイム制」「在宅勤務制度」が続いた。
育児・家事と仕事を両立する上で、”働く時間と場所”を重視する傾向にあることが明らかに。
■子どもが生まれる前後の働き方に「変化はない」男性が多い一方で、女性の約7割が「変化があった」と回答
子どもが生まれる前と比べて、働き方は変化したか聞いたところ、男性の回答は「なにも変わっていない」が最も多く、次いで「在宅勤務になった」「業務量を減らした」などが続いた。
一方で、女性の回答は「時短勤務になった」が最多になり、「なにも変わっていない」「在宅勤務になった」などが続く結果に。
子どもが生まれる前と比べて、約4割の男性が「働き方に変化はない」と回答するのに対し、働き方に「変化があった」女性は約7割と多く、特に時短勤務になった人が約4割という結果になった。
■「育児をしながらのキャリアアップ」に対する考え方に男女で差が生じる
また、育児をしながら、キャリアアップは可能だと思うか聞いたところ、男性の約7割が「はい」と回答した一方で、女性は「いいえ」が半数以上に。男性の方が育児とキャリアの両立に対して楽観的に考えていることが伺える。
■約7割の男女が現在の職場は「育児しやすい」と回答
現在働いている職場は、育児しやすい環境だと思うか聞いたところ、男性の回答は「非常にそう思う」が17.1%、「ややそう思う」が52.8%、「あまりそう思わない」が21.9%、「まったくそう思わない」が8.2%となった。
また、女性も「非常にそう思う」が21.7%、「ややそう思う」が47.4%、「あまりそう思わない」が21.5%、「まったくそう思わない」が9.4%となり、男女ともに現在の職場は育児しやすい環境だと思っている人が約7割を占める結果に。
■育児しにくい職場環境である場合、男性は7割以上、女性は8割以上が「転職を考える」という結果に
最後に、育児しにくい職場環境である場合の転職意向を聞いたところ、男性の7割以上、女性の8割以上が「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答。
育児と両立できない職場環境である場合、多くの人が転職を検討する傾向にあることが分かった。
【調査概要】
調査期間:2024年10月17日~2024年10月21日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,095人
調査対象:育児中の共働き世帯である20代~40代の男女(調査回答時)
※育児(未就学児が対象)、共働き(正社員同士の夫婦・世帯年収840万円以上)
調査元:プロフェッショナルバンク
<参考>プロフェッショナルバンク『「育児×男女の働き方」に関する調査』