クロス・マーケティングは、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女1,200人を対象に「消費動向に関する定点調査(2024年10月)」を実施し、その結果を公表した。
■生活実態・消費動向の推移
生活実態DI値「給与所得」は前年同期より8ptの上昇、「預貯金」も5ptの上昇であった。「睡眠時間」「労働時間」やそれ以外の生活実態DI値は前年同期と大きな動きはなかった。
給与所得は上昇しても物価高に追いついておらず、将来への懸念からか貯蓄へ回していることが伺える。
また消費動向については、行動制限がなくなり上向いていた「国内旅行の回数」「高速道路の利用頻度」「自家用車のガソリン消費量」は前年同期より、5~6ptの低下。「海外旅行の回数」のみ5pt上昇した。
「飲食目的の外食頻度」「カフェの利用」「ジム・トレーニング施設の利用」「動画配信サービスの利用頻度」は4~5ptの低下する結果に。
同調査で聴取しているその他の項目をみると、多くは前年同期に比べマイナス傾向となっており、所得があがったとしても物価高の影響からか消費を抑えている様子が伺える。
■今後の景気の見通しと消費予測
今後1年間の景気の見通しについて「悪くなると思う」と回答した人は45%と半数近く、「良くなると思う」は6%と景況感は2023年10月より低調のままだった。
また、今後1年間の自分自身の消費予測は、「変わらない」が58%、「増えると思う」と「減ると思う」は同率の21%であった。
■ポイント活動(ポイ活)
ポイントを貯めている人は82%、そのうち「積極的にためている」人は42%であり、年代が若くなるほど割合は高まり、20代は52%と半数を超えた。
貯めているポイントは「楽天ポイント」が68%と最も多く、次いで「Pontaポイント」が53%、「Vポイント」が50%だった。年代が高くなるほど多くなる傾向のものは「ドラッグストアのポイント」「WAONポイント」「スーパーマーケットのポイント」という結果に。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:全国47都道府県
調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2024年10月14日~15日
有効回答数:同調査1,200サンプル(人口構成比に基づいて割付)
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合がある。
<参考>クロス・マーケティング『消費動向に関する定点調査(2024年10月)』