小田急不動産は、兵庫県西宮市鳴尾浜の開発用地にて物流施設第7弾となる冷凍冷蔵倉庫「(仮称)小田急不動産ロジスティクスセンター鳴尾浜コールドストレージ」の開発に着手したことを発表した。
兵庫県での物流施設の開発および冷凍冷蔵倉庫の開発はそれぞれ同社初のプロジェクトとなるという。
同施設は、阪神高速5号湾岸線「鳴尾浜」出入口より約1.1キロメートルに位置し、大阪・神戸の両方面への交通アクセスが良好なことから、関西圏の広域配送拠点として利便性の高い立地に存している。
また、阪神本線「甲子園」駅・JR神戸線「甲子園口」駅からアクセス可能な阪神バス「鳴尾浜南第一」停留所も目の前にあり、同施設で働く人が公共交通機関を利用して通勤可能なため、労働力確保の点でも優位性があるとのことだ。
同施設の対応温度帯は-25~+5度帯に設定可能な温度帯可変区画および一部+10~+25度帯の定温区画。さらに、冷凍冷蔵設備は環境への負荷が低く、高エネルギー効率によりコスト削減可能な自然冷媒を採用しているという。また、主要設備は屋上に配置する計画で、BCP対策にも配慮したとしている。
■入居テナントについて
同施設には尼高運輸の入居を予定しており、関西圏における倉庫拠点の一つとして同施設の利用を計画。尼高運輸は、倉庫保管・輸配送のほか、流通加工業務も得意とする物流企業であり、兵庫県、大阪府および北海道に複数の事業拠点を構えているという。
同施設は一棟借り契約により、自社倉庫と同様、テナントの要望に沿った柔軟な対応が可能とのことだ。
■物件概要
所在地:兵庫県西宮市鳴尾浜二丁目1番19(地番)
アクセス:
阪神高速5号湾岸線「鳴尾浜」出入口約1.1キロメートル
阪神バス「鳴尾浜南第一」停留所徒歩1分
敷地面積:4,064平方メートル(約1,229.36坪)
延床面積:8,008.98平方メートル(約2,422.71坪)
構造規模:鉄骨造4階建
耐床荷重:15,000N/平方メートル
梁下有効天井高:5.5メートル
設定温度:
<1階>+5度帯、一部-25~+5度帯の可変区画有
<2・3階>-25~+5度帯
<4階>10度~+25度帯
トラックバース:12台(10トン車または40フィートトレーラー7台、4トン車5台)
駐車場・駐輪場:22台・11台(予定)
垂直搬送機:2基(1.5トン)
荷物用エレベーター:1基(3.5トン)
ドックレベラー:4基(別途将来対応用スペース2基分装備)
竣工(予定):2026年3月