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みずほ銀行は、全国約2万人を対象に「年内のやりのこし」に関する調査を実施し、「今年中にやるぞ大賞 2024」を発表した。
同大賞では、マーケティングアナリストの原田曜平氏、生物学者の池田清彦氏、エコノミストの対木さおり氏を特別選定委員として迎え、多くの人が共感し今年中にアクションを起こす決意表明を「今年中にやるぞ大賞 2024」として選定。
今年中にやりたいことに対する決意を計8部門に分けて選出したほか、各世代別のやりのこし傾向、やりのこしに関するモチベーションの要因の分析、世代別で感じているやりのこしのランキングも発表した。
■ランキング分析
2024年「やり切りたいこと」を、各年代やライフステージごとにランキング分析すると、それぞれにおいての意識の違いが浮き彫りに。
Z世代では、健康や自己研鑽、時間の有効活用への意識が高く、1位に「ダイエット」、これに続き「朝活」が2位にランクイン。また、将来の備えとして「ふるさと納税」や「転職活動」も上位に入り、生活の基盤作りにも注力していることが伺える。
一方、シニア世代では1位に「不用品の処分」、3位に「洋服の処分」がランクインし、身の回りの整理に対しての関心が高い傾向に。健康維持に対する意識も高く、「健康診断」が2位にランクインした。
また大学・大学院の最終学年を対象に、学生最後のやりのこしを見てみると、「ダイエット」が1位となり、自己管理が重要なテーマであることが伺える。また、「海外旅行」「国内旅行」に対する関心が高く、学生最後の時間を活用した今しかできない経験への欲求も特徴的だという。
子育て世帯を見てみると、「ダイエット」に加え「不用品の処分」が上位となり、家庭生活の効率化や健康維持への意識が高い結果に。さらに、子どもとの時間を大切にする行動や家計管理への関心も反映されていた。
■今年中にやりたい理由・取り組み状況
今年中にやりたい理由としては、「やることで快適になると思う」、「今の自分を変えたい」といった前向きな理由が上位に。
また取り組み状況としては、「結果が出ていないが、現在も取り組んでいる」という回答が多く、結果も出ている人を含めると、「現在取り組んでいる」と回答した人の割合は60%を超えた。
取り組む姿勢や動機に関して、多くの人が前向きな意識を持っており、実際に行動に移している人も多いことが伺える。また、成果がまだ見えない段階でも継続して取り組む人が多いことから、忍耐強さや長期的な視点を持つことが、やりのこしの解消において重要ではないかと同社は考察している。
■モチベーションの要因
やりのこし解消に向けたモチベーションの要因について聞いたところ、「時間」が主な原因であることが明らかに。
モチベーションが下がる要因としては、「いつでもできる」といった、まだ大丈夫という油断がやりのこしの要因に繋がっていることが分かった。また、モチベーションが上がる要因については、「焦りを感じたら」など、期限が迫ることでやる気が上がる人も多かった。
さらに、やり残しに対するモチベーションが上がる要因として「お金ができたら」という項目が挙げられ、経済的な余裕がやり残しに対する意欲を高める要素であることが分かった。自己実現や計画の実行のためには、安定した経済基盤を築くことも重要ではないかと同社は考察している。
【調査概要】
調査タイトル:「一年のやりのこし」に関するアンケート調査
調査対象:全国の男女(20代〜60代)
調査期間:2024年8月30日~9月2日
調査方法:インターネットアンケート調査
サンプル数:20,000サンプル(男女比1:1)
<参考>みずほ銀行『「一年のやりのこし」に関するアンケート調査』