Gunosyは、ニュースアプリ「グノシー」において、AI技術を活用した「AIコメンテーター」を新たに追加したことを発表した。
同機能では、ニュースに対してAIが多角的な視点からコメントを提供し、ユーザーが記事の背景や意味をより深く理解できるようにサポート。
なお、AIコメンテーター機能は、一部のアクティブユーザーを対象にβテストとして提供しており、テストを通じて機能の有効性を検証し、ユーザーのフィードバックを反映してさらなる改善を行うとしている。
ニュースアプリ「グノシー」では、複雑な背景や文脈があるニュースにおいて、単に情報を届けるだけではユーザーは情報を消化しきれないという課題があり、ユーザーが情報を適切に理解し役立てるためのサポートをする機能が必要だと考え、同機能の開発に至ったという。
「AIコメンテーター」では、最新の自然言語処理技術を活用し、ニュース記事に対する解説や意見を自動生成。このコメントはニュースの内容を多角的に分析し、ユーザーに新たな視点を提供することを目的としているという。
■AIコメンテーターが提供する価値
・ユーザー向け
現代社会では情報が氾濫し、重要な情報の見逃しや偏った視点に陥るリスクも高まっている。AIコメンテーターは、これらの課題に対応し、ユーザーが知らなかった付加情報や新たな視点、考え方を提供。これにより、ニュースに対する理解の質を向上させ、ユーザーがより適切に情報を活用できるよう支援するとのことだ。
・コンテンツパートナー向け
AIコメンテーターを活用することで、アプリ内でのユーザーエンゲージメントが向上し、結果的にニュース記事の閲覧数や滞在時間の増加が期待できるとしている。これにより、より多くのユーザーにリーチできる可能性が広がるという。
■AIの倫理やコンテンツ保護への取り組み
AIが生成するコメントに関しては、バイアスや誤情報の拡散を防ぐために、記事編集やコンテンツ作成の経験を持つ専門チームによって、人的に内容の確認や調整を実施。また、コンテンツパートナーの利益を守るために、ニュース記事自体がAIの学習には使用されないシステムを採用しているという。
■今後の展望
AIコメンテーター機能の正式リリースに向け、βテストの結果を基にさらなる機能改善を図り、継続してユーザーとコンテンツパートナーの双方にとっての価値を追求するとしている。
また、AIコメンテーターのキャラクター開発にも注力をし、AIがニュースのコメントや解説をする世界観の浸透についての取り組みを加速していく想定とのことだ。