森永乳業グループは、「森永乳業DX宣言」として掲げた取り組みの1つである「原材料価格変動シミュレーション高度化」について、計画系プラットフォーム「Anaplan」を用いたシステムを富士通と共同開発し、8月より運用を開始したことを発表した。
同システムは、環境変化や社会情勢などの要因による原材料の価格変動が事業損益や経営に与える影響、さらに為替変動などのさまざまな状況を想定したシミュレーションができるもので、従来人手で行っていた情報収集・集計作業を効率化し、原材料の価格変動に起因する影響の早期可視化を実現するという。
■導入システムの特長
(1)従来人手で対応していた情報収集・集計作業の自動化
(2)原材料価格変動が経営に与える影響の見える化
(3)販売・調達戦略をシミュレーションし最適解を選択するための業務の高度化
同システムの導入により、対象業務に要する負担を軽減し期間を短縮できたことのみならず、原材料の価格変動による損益影響を瞬時に把握でき、かつシミュレーションが容易に行えるようになったことで、販売・調達の高度化、損益の改善に貢献したという。
同社は今後も、外部環境の変化に強いサステナビリティ経営の実現を目指していくとのことだ。