ソーシャルインテリアは、「オフィスと働き方に関する意識調査」を実施し、結果を公表した。
■約7割がほぼ毎日出社。会社の規模が小さいほど出社率が高く、毎日出社を希望する人も多数
まず、現在の出社頻度についての質問を行ったところ、全体の71.9%の方がほぼ毎日出社していると回答する結果となった。100人以下の会社は、ほぼ毎日出社していると回答した人が85.7%と一番多く、会社の規模が小さい企業の方が出社率が高いことが判明。
新型コロナウイルスの収束に伴い、日常的な出社が再び一般的になったことがうかがえる。
一方、理想の出社頻度については意見が分かれる結果に。38.3%が「ほぼ毎日出社したい」と答える一方で、「週2,3回」という回答も多く、リモートワークの利点も認識されている。
企業規模別では、300名以下の企業で約半数(45.6%)が毎日出社を理想としており、対面コミュニケーションの重要性が強調されている。会社規模が小さいほど出社率が高く、毎日出社を望む人も多いことから、小規模オフィスの重要性が浮き彫りとなった。
コロナ禍でワークスタイルの多様性が進んだものの、調査結果は企業におけるオフィスの存在意義を改めて示している。
■約7割の人が現在の働き方に満足!理想の働き方として特に重視されるのは、「オフィス環境」と「通いやすさ」
現在の働き方について質問をしたところ、「満足」、「どちらかというと満足」と回答した人が7割を超え、高い結果となった。
さらに、今働いているオフィス環境への満足度も59%が「気に入っている」、「どちらかというと気に入っている」と回答し、全体的に働き方やオフィス環境への満足度が高いことがうかがえる。
その中で、働き方に満足している人が理想の働き方として重視しているのは、「オフィス環境(81%)」と「通いやすさ(83%)」というということが判明。
このことから、オフィスを決める企業側としては、「オフィス環境」と、「通いやすさ」を押さえることが社員満足度向上へつながる可能性が示唆される結果に。
■2人に1人以上が仕事をする上で働く場所の環境を重視。さらに現状の働き方に満足していると答えた人の9割がオフィス環境に満足していると回答、働き方の満足度とオフィス環境に強い相関があることが判明
オフィスを持つ会社の社員のうち、62.4%が働く場所の環境を重視していると回答。さらに、現在の働き方に満足していると答えた人の9割がオフィス環境にも満足していると回答しており、働き方とオフィス環境に強い関連性があることが明らかとなった。
■理想のオフィスに必要なのは、「清潔感」と「気分転換ができる開放感」!企業規模によって求める要素に差が見られる結果に
では、どのようなオフィス環境が社員の満足度向上につながるのか。理想のオフィスに必要な要素を尋ねたところ、「清潔感」や「掃除が行き届いている」といった美観、さらに「気分転換ができる」、「開放感がある」などリモートワークでは実現しにくい特徴が挙げられた。
会社規模別に見ると、1,000人以上の従業員がいる会社では「清潔感がある」が1位に。会社の規模が大きくなるほど利用者も増えるため、清掃の行き届いた清潔なオフィスが好まれる傾向にあることが明らかになった一方、700名以下の企業では、「気分転換ができる」オフィスが人気を集めた。
また、「今働いているオフィスのどんなところが気に入っているか」という問いに対しては、「開放感がある」が26.8%で1位となった。これは、自宅でのリモートワークでは得難い特徴であり、オフィスの価値が改めて浮き彫りになっている。
■オフィスを持つ会社で働く人の中で、約6割が自社オフィスの構築過程を「知らない」と回答。さらに、「知らない」人はオフィス環境への満足度が低いことも判明
オフィスの存在や働く環境の重要性が浮き彫りとなった一方で、自社オフィスの構築方法を「知らない」と回答した人は全体の55.9%と過半数に上った。
さらに、オフィスの構築方法を「知らない」と回答した人の中で、現状のオフィスに「満足している」人は51%にとどまる結果に。
これは、オフィス環境への満足度が7割を超える「会社の総務担当がデザインを確定し構築(76.2%)」や「外部のデザイナーを起用してデザインしている(78.2%)」と比べて、大きな差が見られる結果となった。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:25歳以上の男女/計481名
実施期間:2024年9月
<参考>
ソーシャルインテリア『オフィスと働き方に関する意識調査』