KDDI、KDDIスマートドローン、ローソン、一般社団法人ちちぶ結いまち、埼玉県秩父市(以下、5者)は、環境省の「令和6年度運輸部門の脱炭素化に向けた先進的システム社会実装促進事業」において、提案した「モビリティハブで実現する共同配送とドローン活用によるCO2削減」の取り組みが採択されたことを発表した。
同実証では、2025年1月以降(予定)に秩父市において、物流営業所から配送される荷物をローソン店舗や道の駅などの中継拠点(以下、モビリティハブ)に一時集約。
モビリティハブからは、ドローンでの直接配送やローソンの移動販売車両の活用により、ローソンの商品も含めて個人宅までのラストワンマイルを配送するという。
また、同実証で使用するドローンは、モバイル通信を利用した遠隔自律飛行で行われ、秩父市の山間部などの電波の届きにくい一部エリアについては、衛星ブロードバンドStarlinkの活用によりモバイル通信環境を確保するとのことだ。
今後5者は、同実証の効果を検証して有効性を評価し、2025年度以降のさらなるユースケースの検討およびドローン配送の複数エリアへの拡大を目指すとしている。
■実証概要
内容:
秩父市で実装されている共同配送と組み合わせ、ローソン店舗や道の駅などをモビリティハブとして活用。モビリティハブからは、ドローンで個人宅まで直接配送するほか、ローソンの移動販売車両を活用し、移動先からドローンで個人宅へのラストワンマイル配送を実施。
ドローンは、モバイル通信を活用した遠隔自律飛行を実施。電波の届きにくい一部エリアにおいては、衛星ブロードバンドStarlinkで通信環境を確保して自律飛行を行うという。
同実証では、実施地区でその効果を検証、有効性を評価し、他地区への拡大を検討。また、秩父市浦山地区の物流配送で年間排出されるCO2を約6割削減することを目標とするとのことだ。
使用機体・移動販売車両:
以下の通り。
実施地区:
埼玉県秩父市浦山地区
ドローン配送ルート想定:
ローソン店舗および移動販売車両から配送
ドローン飛行開始時期:
2025年1月以降(予定)
同実証における各者の役割:
<代表者/KDDI>
・事業全体の企画・統括
・Starlinkを活用した電波不感地帯のエリア化
<共同実施者/ローソン>
・ローソン店舗および郊外へのラストワンマイル配送
・ドローン導入効果のビジネス検証
<共同実施者/ちちぶ結いまち>
・共同配送導入に向けたビジネス検証および各種調整
・他地域展開に向けたビジネスモデル化検討
<共同実施者/KDDIスマートドローン>
・ドローン運航、システム開発
・ドローン配送実装モデル検証
<協力者/埼玉県秩父市>
・飛行フィールドの提供
・地域住民および関係者への説明