日立コンサルティングは、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(以下、DEI)に配慮した人事規則の改定を実施したことを発表した。
具体的には、規則に記載されている「配偶者」に関わる記載項目を「配偶者または同性パートナー」とすることなどにより、多様な属性を持つ当事者に配慮し、働きやすくするものだという。
現在、同社では、自社で独自開発したゲーム型DEI教育コンテンツ(以下、DEIゲーム「かりものめがね」)を用いた研修を、全従業員約500人に向けて展開。9月までに計20回実施し、すでに経営層および部門長の全員が受講を完了しているほか、2024年内には全従業員の受講完了をめざしているとのことだ。
DEIゲーム「かりものめがね」では、多様な属性を持つ当事者が実際に直面しているリアルなトラブルの疑似体験やゲーム内での参加者同士のディスカッションを通して、参加者に現実での意識・行動面での気付きを促すことが可能。
同研修を実施したことによって、多様性の尊重についての意識が高まり、自社の人事規則の見直しにつながったとしている。
■人事規則改定概要
DEIの観点から以下の項目を改定。
・「妊娠中および産後1年を経過しない女性」という表記を「妊娠中および産後1年を経過しない者」とする
・「配偶者」に関わる記載項目を「配偶者又は同性パートナー」とする
同性パートナーとは、戸籍上の性別が同性であり、事実上婚姻関係と同様の事情にある者とし、1人の従業員につき1人とする。ただし、配偶者および事実上の配偶者を持っていないこと等を前提とする。