埼玉県ふじみ野市に大型物流施設「ロジスクエアふじみ野B」が竣工 2025年8月稼働開始予定

シーアールイーは、埼玉県ふじみ野市において開発を進めていた大型物流施設「ロジスクエアふじみ野B」が竣工したことを発表した。

「ロジスクエアふじみ野B」施設全景

同施設は、竣工に先立ち国内大手物流企業と同施設一棟全体の賃貸借について合意済みであり、今後、入居に向けた各種準備工事を実施後、2025年8月から同国内大手物流企業の専用施設として稼働開始する予定とのことだ。

同施設は、埼玉県ふじみ野市の国道254号バイパス沿いの「国道254号バイパスふじみ野地区土地区画整理事業」地内に位置。埼玉県南部、特に所沢・三芳・ふじみ野エリアは、都心部へのアクセスに優れ、道路ネットワークの活用により広域物流拠点立地としても優位性を備えているとしている。

ふじみ野市は人口11万4,000人超、世帯数約5万5,000世帯であり、東武東上線急行停車駅である「ふじみ野」駅の開業により、良好な住宅整備が進行し人口も増加傾向にあり、雇用を確保する上で優位な環境に立地しているという。

なお、施設で働く従業員の通勤利便性向上のため、「ふじみ野」駅から「ロジスクエアふじみ野」までの通勤専用バスを運行するとのことだ。

位置図

同施設は、地上4階建て、延床面積114,174.73平方メートル(34,537.85坪)で、2階および3階へ大型車両が直接乗り入れ可能なランプウェイを設け、トラックバースを3階までの各フロアに備えるマルチテナント対応型の物流施設。

ランプウェイは上り専用と下り専用をそれぞれ設置するダブルランプウェイ方式として、車両動線を一方通行とすることで場内の安全性向上を図り、トラックバースは計134台の大型車が同時接車可能だという。

車路/トラックバース

倉庫部分の基本スペックとして、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.5トン/平方メートル、有効高さは1階で6.0メートル、2階から4階で5.5メートル以上(一部除く)を確保。テナント区画として、最大で8テナントの入居を可能としており、最小で約3,360坪からの利用が可能とのことだ。

倉庫内の防火区画壁には耐火断熱パネルを採用して、冷暖房設備設置時の熱負荷低減に繋げて、鋼板製のパネル仕上げによる倉庫内の美観や耐震性の向上といった機能と合わせて、倉庫内の職場環境の向上に寄与する仕様としている。

庫内

将来対応としては、事務室の増床や複層階を使用する場合の荷物用エレベーターおよび垂直搬送機の増設、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場の確保等を予定しているという。

アメニティとして、4階の東西2カ所に共用のカフェテリアを設け、今後いずれにも従業員用の売店を設置する予定。また、ドライバー用の休憩室、トイレや喫煙室の充実など、従業員用のさまざまな共用設備を設けているという。

カフェテリア

環境対策としては、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用し、廃材をリサイクルした建材を内外装の仕上げなどを積極的に採用することで、BELS評価星4つ、CASBEE-建築(新築)Aランクの認証を取得予定。

今後、同施設は、従業員の就業環境向上のために倉庫内全館空調を導入する予定としており、消費電力を大幅に減少できるGHP(ガスヒートポンプ式空調)を採用することで、電気を動力とするEHP(電気式空調)と比較して大幅なCO2削減に貢献するとしている。

また、今後エンバイオC・エナジーにより、同施設と「ロジスクエアふじみ野A」(竣工済み)の屋根全面において、それぞれ約2メガワット、計4メガワットの太陽光発電システムを導入予定で、発電した電力の供給を受けて自家消費すると共に、FIP(※)を活用して売電する計画だという。

豪雨災害対策としては、区画整理事業にて整備された調整池に約7万立方メートルと、敷地内に設置した貯留槽に約1万立方メートルの合計8万立方メートル超の雨水の一時貯留が可能となっており、周辺地域も含めた一帯の地域防災へ貢献するとのことだ。

■施設概要

施設名称:ロジスクエアふじみ野B
所在地:埼玉県ふじみ野市福岡新田
敷地面積:101,128.48平方メートル(30,591.36坪)
用途地域:工業専用地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造・地上4階建て
延ベ面積:114,174.73平方メートル(34,537.85坪)

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