JALは、都市圏と地域を行き来する「二地域居住生活」の推進に向けた取り組みを発表した。大分県玖珠町および大分県信用組合と連携し、包括的なサービスを提供することを目指すとしている。
同取り組みは、JALのマイレージを参加者に提供することで、都市部に住む人々が地方での二地域居住生活を実現しやすくすることを目的としているという。これにより、都市部への人口集中や地域人口の減少、地域経済の衰退といった社会課題の解決を図るとのことだ。
JALは、玖珠町および大分県信用組合と「持続的な人流創造に関する協力覚書(MOC)」を締結した。協力期間は2024年から2026年度末までの3年間で、初年度には約50人の二地域居住者を対象とした実証試験を行う予定。参加者は期間中、玖珠町内の「お試し暮らし住宅」に居住し、地域住民や自治体職員との交流を通じて、将来的な移住や定住を検討するという。
JALは同取り組みを通じて、地域の魅力を再発見してもらうとともに、移住・定住人口の増加を図り、持続可能な地域発展に貢献していくとしている。また、今後は連携地域を順次拡大し、さらなる「関係・つながりの創出」を目指すとのことだ。
■同覚書による具体的な協力事項
JAL:2024年度は月4往復相当のマイレージを提供し、二地域居住における移動をサポート
玖珠町:マイレージ費用等への助成金適用ならびにお試し暮らし住宅(家賃:水道光熱費込み3万円/月)を提供
大分県信用組合:二地域居住者が域内で住居を購入する場合に専用の住宅ローンを提供