【食品のサブスク】すべてのモノ・人に優しい選択を|世良マリカのサステナブック

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日々の暮らしのなかにあるサステナビリティを紹介する特集「サステナブック」。第24回に登場するのは、モデルでタレントの世良マリカさん。在籍中の大学ではSDGsについて学ぶことが多いという世良さんが、食品のサブスクのメリットを紹介。

【プロフィール】
世良マリカさん
カナダと日本にルーツを持つモデル・タレント。16歳の時に史上最年少で「ミス・ワールド2019」の日本代表に選ばれる。現在は慶應義塾大学総合政策学部に在籍。学んだ社会問題について、自身のSNSやメディアを通して発信している。

食品ロスを減らすサブスクリプション

出典:Oisix(https://www.oisix.com

——今回ご紹介いただくサステナブルなアクションについてお聞かせください。

1食分がパックになって届く食品のサブスクを利用しています。現在実家に住んでいるのですが、両親が共働きで、私も家を空けることが多いため、食材を使い切れないことが時々ありました。このサービスを利用すると食材を無駄なく消費でき、家庭から出る食品ロスを防ぐことができるのでおすすめです。

サブスクなので定期便もあるのですが、我が家ではその都度オーダーできるサービスを利用しています。スープ料理やお魚など、必要なときに必要な分だけ注文しています。

ただ、梱包や配送にかかる環境負荷を考えると、手放しで「サステナブルな良いものです」とは言い切れない側面もあることもしっかりとお伝えしておきたいです。

——普段から無駄な消費をしないように心がけていますか?

そうですね。使い捨てのラップの代わりに、繰り返し使えるシリコンバッグやシリコンラップを使っています。ただサステナブルなアイテムだからという理由だけでなく、効率の良さや無駄を減らすことも考えて選んでいます。

先ほどもお話ししましたが、どのサービスやアイテムにも、別の側面から見ると必ずしもサステナブルではない点があるかもしれません。例えば、プラスチック袋を使うよりマイバッグを使う方が良いとされていますが、実際には「マイバッグは何十回も使わないと、袋1枚分の削減効果にはならない」と言われていますよね。

すべてを完全にサステナブルにするのは難しいですが、自分がより良いと思える選択をして、無駄な消費をしないように心がけています。

繰り返し使えるシリコンバッグ

私なりのサステナビリティ

——サステナビリティに関心を持ったきっかけを教えてください。

父が国連の職員で、幼少期にコンゴ民主共和国に住んでいたことがきっかけです。サステナビリティという言葉が広く知られる前から、途上国の開発に興味を持つようになりました。当時、具体的に格差を感じていたわけではありませんが、自分の日常生活の裏には、全く異なる世界が広がっているという認識はあったように思います。

また、子どもの頃から“もったいない”と思う気持ちを大切にしてきました。自分で物を買うようになってからは、「どちらの方が長く使えるかな?」と考え、メリットを基に選択しています。学校での学びも併せて、徐々にサステナビリティへの意識が根付いてきました。

廃材リサイクルアイテム

——注目しているサステナブルな企業・ブランドはありますか?

ファッションでは、アフリカ(ガーナ・ケニア)での雇用や教育の機会を創出しているCLOUDYや、生産者や環境に配慮しているGrow Organicなどに注目しています。こういったブランドに目を向けることで、消費の背景にある問題を知ることができ、自分の意識が変わっていく感覚があるんです。

私はサステナビリティに関する情報を能動的に集めていますが、今では多くの企業やブランドが積極的に情報を発信してくれています。受動的でも情報に触れる機会が増えていることは良いことですよね。

CLOUDYのワンピースを着た世良さん

——SDGsといわれても何から始めればよいのかわからないという方に、まずやってみてほしいことはありますか? そして、私たちはサステナビリティとどのように向き合うべきだと思いますか?

ペットボトルでも牛乳パックでも、不要になったときにそれをゴミと捉えるか、資源と捉えるかで、その後の行動が変わってくると思います。モノとの向き合い方を見直し、消費の一歩先のことを考えてみてほしいです。

私自身、何から取り組めばよいのかわからなくなったこともありましたが、まずは気づいたことから始めてみることが大切だと思います。トライ&エラーを繰り返す中で徐々に方向が見えてくるはずです。

そして、すべてのモノに思いを巡らせる優しさが必要ではないでしょうか。自分にとって気持ちの良い選択をすると同時に、つながっている人たちにとっても良い選択を心がける。想像できる範囲で構わないので、優しい選択を積み重ねてほしいです。

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