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女性の転職に特化した転職サイト「女の転職type」は、働く女性465名を対象に「選択的夫婦別姓」についてアンケートを実施し、結果を公表した。

■選択的夫婦別姓に賛成?反対?
女の転職type会員に、選択的夫婦別姓について聞いたところ「制度に賛成だが、自分は夫婦同姓がいい」「制度に賛成で、夫婦別姓が良い」と答えた賛成派が65.0%となり、「制度に反対で、夫婦同姓がいい」5.4%を大きく上回る結果に。

どの年代も賛成派・反対派の割合に大きな差はないものの、未婚者が多いと思われる20代ほど「夫婦同姓がいい」と答えた人の割合が多く、既婚者が多いと思われる30代・40代ほど「夫婦別姓が良い」と答えた人の割合が増えることがわかった。

■賛成の理由
選択的夫婦別姓賛成派にその理由を聞いてみると、1位「個人の自由を尊重したい」74.7%、2位「名義変更に手間がかかる」65.0%、3位「婚姻関係が続くとも限らないから」39.4%となった。
その他のコメントには「自分が事実離婚状態で、人の苗字を名乗ることに違和感があるため」「子連れ離婚、再婚の場合、親の姓だけ変わるのはおかしいから」「手続きやサービスが今まで通り受けられるのであれば問題ないと思うから」などがあったという。

■反対の理由
一方、選択的夫婦別姓反対派にその理由を聞いてみると、1位「子どもへの影響」69.6%、2位「家族の一体感がなくなる」56.5%、3位「行政手続きの複雑化、コストの増大」47.8%という結果となった。

■仕事上、姓が変わったら困ると思うか
姓が変わることで仕事上困ることがあるかを尋ねたところ、「とても困る」「少し困る」と答えた困る派が54.3%と「困らない」26.3%を大きく上回った。

一方で年代別に見てみると、20代のみ困る派が半数以下となっており、「困らない」が3割以上を占めている。実際に既婚者が増える30代・40代と20代では、各回答の割合が大きく異なる結果に。

■姓を変えて困ったこと
実際に姓が変わった経験がある人に、どのようなことで困ったかを聞いてみると「呼び方を変えてもらう必要があった」41.3%が最も多くなった。
一方で「困ったことはない」と答えた人も40.7%であり、姓を変えても不都合を感じることなく働いている人が一定数いることもわかる。

■職場で旧姓を使い続けることはできるか
職場で旧姓を使い続けることができるかを尋ねたところ、「使える」が60.3%で最多となった一方で、「使えない」「わからない」と答えた人も4割にのぼる結果に。

女性の既婚者が少ない職場にいる人やいざ同姓か別姓かを選ぶ機会に遭遇したことがない女性にとっては、姓について意識する機会は少ないのかもしれないと同社は考察している。
■結婚したら職場での姓はどうしたいか
今後結婚を考えている人に、結婚したら職場での姓をどうしたいかを聞いたところ「自分の姓で働きたい」38.5%に次いで「わからない」34.4%、「相手の姓で働きたい」27.0%となった。

【調査概要】
調査期間:2024年9月12日~9月23日
有効回答数:426名
調査対象:女の転職type会員
調査方法:Web上でのアンケート