川崎市麻生区で「空中配送ロボット」の実証実験を実施 配送業界の人手不足に対応

パナソニック ホールディングス、東急、独立行政法人都市再生機構は、川崎市麻生区のUR虹ヶ丘団地にて、郊外住宅地における空中配送ロボットを活用した新たな配送サービスの実証実験を実施している。

前回はUR都市機構が所有する敷地内での配送ルートだったが、今回川崎市の協力にもと、団地敷地内の市道を横断し、延伸する形で実施すると発表した。

川崎市で空中配送ロボットの実証実験を実施

同実証実験は、配送業界の人手不足や少子高齢化が進む郊外住宅地での買い物の利便性向上と、コミュニティの形成による地域活性化を目指しているという。首都圏の行政と協力して空中配送の実験を行うのは今回が初めてであり、今将来的には「街のインフラ」となる重要な第一歩にもなるとしている。

市道を横断する今回のルートでは、UR虹ヶ丘団地内の集会所の入り口まで配送が行われ、利用者のさらなる利便性向上を図るという。これにより、集会所を利用する住民がサービスを利用しやすくなり、コミュニティ活性化への寄与も期待されているとのことだ。

市道を横断

さらに、集会所内に設置する会員登録不要のタッチパネル端末からの注文受付を開始し、支払い方法に現金も追加。幅広いユーザーに多様な場面での利用を促進することで、これまで以上に身近で便利なサービスを目指していくとしている。

■実施概要

目的
・新ルートの配送実施に必要な技術の検討
・将来的な社会実装に向けた行政との連携手法の検討
・新たな市場ニーズの検証

新規に実施する実証実験
・空中配送ロボットの川崎市道横断とそれに伴う関連技術の検証
・配達先の拡充(団地集会所まで配達)
・注文方法、支払い方法の拡充(タッチパネル端末での注文受付、現金支払を追加)

実施場所
川崎市麻生区虹ヶ丘2丁目 UR虹ヶ丘団地内

実施期間
10月下旬〜12月下旬において不定期で運行。

連携自治体
川崎市

実証実験の協力者
・東急ストア
・東急バス
・URコミュニティ
・吉野家

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