エナリスは、南海電気鉄道に自己託送支援サービスを提供すると発表した。運用開始は、11月を予定しているとのことだ。
自己託送とは、遠隔地にある自社発電所で発電した電力を、一般送配電網を利用して自社またはグループの施設に送電し、自ら消費する仕組み。
同社は、南海電鉄が新たに開発する和歌山県橋本市の太陽光発電所で生み出される電力を、大阪市の「なんばスカイオ」および「なんばパークス」に供給する自己託送を支援するとのことだ。
具体的には、一般送配電事業者やOCCTO(電力広域的運営推進機関)との協議から各種契約の締結、自己託送開始後の発電量や需要量の予測・計画の提出などを代行するという。また、インバランス料金の固定化し、過度なインバランス発生による顧客の負担を軽減するとのことだ。
同社は、利用者への脱炭素ソリューションの提供を通して、再生可能エネルギーの主力電源化、脱炭素社会の実現に貢献するとしている。
■太陽光発電施設
名称:南海小峰台太陽光発電所
所在地:和歌山県橋本市小峰台二丁目3番(西側)、2番7、2番8(東側)
面積:55,420平方メートル
発電量:約600万kWh/年
発電開始日:11月(予定)
■電力自己託送先建物
・なんばスカイオ
所在地:大阪市中央区難波五丁目1番60号
延床面積:約85,945.69平方メートル
・なんばパークス
所在地:大阪市浪速区難波中二丁目10番70号
延床面積:約245,979.00平方メートル