社会人の7割以上が景気の悪さを実感 景気不安が結婚・出産意欲に「影響する」と回答した人は約9割

job総研

パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」は、282人の社会人男女を対象に「2024年日本経済の意識調査〜賃金・物価編〜」を実施し、その結果を公表した。

■「景気の悪さを実感派」が7割以上

同調査で、現在の景気への印象を聞くと、「景気の悪さを実感派」が74.2%で過半数を占め、内訳は「景気の悪さをとても実感」20.6%、「景気の悪さを実感」26.6%、「どちらかといえば景気の悪さを実感」27.0%という結果に。

景気の悪さを実感すると回答した209人にその理由を聞くと、「娯楽などに気軽にお金を使えない」が66.0%で最多となり、次いで「自身の節約志向が強まっている」が46.9%、「外国人観光客の増加」が28.2%と続いた。

現在の景気への印象/景気の悪さを実感する理由

■「賃上げの実感がない派」が半数以上、女性は約7割

現在の賃上げの実感を聞くと、「実感がない派」が56.8%で過半数を占め、内訳は「全く実感がない」34.8%、「実感がない」12.1%、「どちらかといえば実感がない」9.9%という結果に。男女別の回答では、女性の方が多く67.0%、男性は51.4%が「賃上げの実感がない派」と回答。

現在の賃上げの実感

■「消費意欲がある派」が過半数を占める

現在の消費意欲を聞くと、「消費意欲がある派」が54.6%で過半数を占め、内訳は「とても消費意欲がある」4.2%、「消費意欲がある」12.8%、「どちらかといえば消費意欲がある」37.6%という結果に。

消費意欲があると回答した154人にその理由を聞くと、「購入したいものがある」が42.2%で最多となり、次いで「普段から必要品のみ購入している」が31.8%、「生活水準を変えたくない」が30.5%と続いた。

現在の消費意欲/消費意欲がある理由

■景気不安が結婚・出産意欲に「影響する」と回答した人が約9割

景気不安による結婚への影響を聞くと、「影響する派」が93.7%で過半数を占め、「影響しない派」は6.3%という結果に。

同回答者の282人に景気不安による出産意欲への影響を聞くと、「影響する派」が94.4%で過半数を占め、「影響しない派」は5.6%だった。

「結婚への影響あり派」の年代別回答では、20代が98.4%で最多となり、次いで50代が95.9%、40代が91.1%、30代が91.0%と続いた。「出産意欲への影響あり派」の年代別回答では、20代が97.0%で最多となり、次いで50代が95.9%、40代が95.6%、30代が91.0%という結果に。

景気不安は結婚・出産意欲に影響するか

景気不安が「結婚に影響する派」の男女別回答では、男性は95.0%、女性が90.7%という結果に。景気不安が「出産意欲に影響する派」の男女別回答では、男性が95.6%、女性は92.7%となった。

景気不安は結婚・出産意欲に影響するか(男女別)

<参考>
Job総研「Job総研による『2024年 日本経済の意識調査〜賃金・物価編〜』を実施 9割が景気不安 首相交代で経済回復期待6割

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