弁護士ドットコムは、運転免許返納に関する実態調査を実施し、結果を公表した。
■60代以上の約8割が免許の返納予定なし(n=290)
60代以上と回答した人のうち「現在までに免許を返納した」が6.2%、「返納する予定」が9.0%となった。一方、「返納していない(返納予定なし)」は82.1%で、「現在までに免許を返納した」および「返納する予定」を大きく上回る結果に。
■返納しない理由の約6割が「運動能力に問題ないと思ってるから」(n=238)
「返納していない(返納予定なし)」と回答した人に、返納しない理由を尋ねたところ、「運転能力に問題ないと思っているから」が58.0%で最多に。
その他の回答として「代替の移動手段に乏しく生活に困るから」が32.8%、「運転や車が好きだから」が31.9%と上位となっている。
■70歳以上の親・祖父母を持つ人の約4割が「運転免許を返納させたい」と回答(n=474)
回答者本人ではなく、回答者の70歳以上の親・祖父母(故人を含む)の返納状況についても調査したところ、「免許を持っている70歳以上の親・祖父母が全員返納した」は22.8%、「免許を持っている70歳以上の親・祖父母のうち、返納した人も返納していない人もいる」は13.8%となった。
一方、「免許を持っている70歳以上の親・祖父母が誰も返納していない」との回答は31.1%となっている。
また、「免許を持っている70歳以上の親・祖父母のうち、返納した人も返納していない人もいる」、「免許を持っている70歳以上の親・祖父母が誰も返納していない」と回答した人を対象に、免許を持っている70歳以上の親・祖父母の今後の返納について調査。
その結果、「返納させたい」が44.1%で「返納させるつもりはない」の23.0%を上回る結果となった。
■家族は親・祖父母の事故を不安視(n=474)
「免許を持っている70歳以上の親・祖父母のうち、返納した人も返納していない人もいる」、「免許を持っている70歳以上の親・祖父母が誰も返納していない」と回答した人に、返納させたいか否かに関わらず、返納させたいとした場合の理由を調査。
その結果、「事故を起こす可能性があるから」が53.6%、「高齢者の事故を見て怖くなったから」が46.0%と続き、家族が事故にあってしまうことを不安視する声が目立った。
【調査概要】
調査機関:自社調査(弁護士ドットコム®一般会員を対象)
調査方法:弁護士ドットコム®一般会員を対象にアンケートを実施
調査対象:弁護士ドットコム®の一般会員1055名
調査期間:2024年8月28日〜9月3日
<参考>
弁護士ドットコム『運転免許返納に関する実態調査』