パナソニック「エオリア」は、今夏のエアコン稼働状況やエアコンの掃除について調査し、結果を公表した。

■今夏、手入れをまったくしていない“ほったらかしエアコン”は43%。さらに、44%が今夏のエアコン稼働終わりに手入れ予定なし

まず、今夏のエアコンの手入れについて調べたところ、夏の間エアコンの手入れを「まったくしていない」人が43%で最多となる結果に。

パナソニックではフィルター掃除の適切な頻度として2週間に1回を推奨しているが、「2週間に1回以上」と回答した人はわずか5%となっている。

夏の間エアコンの手入状況

続いて、「今夏のエアコン稼働終わりの秋(9月~11月)に、自宅のエアコンの手入れをするつもりはあるか?」とたずねたところ、「ある」が56%の一方で、「ない」が20%、「わからない」が24%と、44%は夏じまいの予定がないことがわかった。

今夏のエアコン稼働終わりの秋(9月~11月)に、自宅のエアコンの手入れをするつもりはあるか

さらに、「これまでエアコン稼働終わりの秋(9月~11月)に、自宅のエアコンの手入れをしていたか?」という質問では、「必ず毎年している」が21%、「ほとんど毎年している」が34%と、半数以上の人がこれまで「夏じまい」を行っている結果に。

一方、「ほとんどしたことがない」は34%、「まったくしたことがない」は11%と、45%の人は「夏じまい」を行っていないことが判明。

これまでエアコン稼働終わりの秋(9月~11月)に、自宅のエアコンの手入れをしていたか

同社が夏じまいを推奨する理由の一つは、暖房よりも冷房の方がエアコン内部にカビが発生しやすいただという。

「エアコン内部にカビが発生しやすいのは、冷房と暖房どちらか知っているか?」という質問を行ったところ、正しく理解しているのは50%で、「暖房」13%、「知らない」37%と半数が正しく理解していない結果となった。

エアコン内部にカビが発生しやすいのは、冷房と暖房どちらか知っているか

■今夏のエアコン利用時間&利用増加時間ランキングを発表!猛暑の影響、エアコンの使い方にも変化あり

同社は、エオリアアプリに接続したエオリアユーザーの利用データをもとに、「夏のエアコン使用実態調査」も実施。8月のエアコン冷房利用時間と利用増加時間(昨年同月比)を、それぞれ算出したとのことだ。

■夏のエアコン利用時間ランキング2024

今年8月、全国で最もエアコン冷房利用時間が多かったのは沖縄県で、1日平均13.66時間、1カ月平均423.53時間という結果に。

全国の1日平均も13.01時間とデータ計測開始以降最高を記録しており、年々加速する酷暑に伴い、エアコン冷房の使用時間が長時間化していることがわかる。

夏のエアコン利用時間ランキング2024

■夏のエアコン利用増加時間ランキング2024

2024年8月、昨年同月と比較して全国で最もエアコン冷房利用時間が増加したのは高知県で、1日平均1.82時間、1カ月平均で56.39時間もの増加となった。

夏のエアコン利用増加時間ランキング2024

気象庁によれば、8月の気温は各地で記録的な高温となり、特に西日本では、月平均気温平年差が+1.8度となり、1946年の統計開始以降、8月として1位の高温となっている。

エアコン利用増加時間ランキングにおいても、四国・九州・沖縄地方の西日本エリアが上位を席巻し、上位5県では1カ月平均で50時間以上も昨年から増加。8月の記録的な暑さを反映する形となった。

<参考>
パナソニック「エオリア」調べ『2024年 エアコン夏じまいに関する実態調査