無印良品、「素材に還るフリース」を9月23日から発売　リサイクルを前提とした製品設計で再資源化しやすいよう全ての素材を単一化

2024.9.23

良品計画は、「素材に還るフリースカーディガン」、「素材に還るフリースプルオーバー」を紳士・婦人・キッズの合計5アイテムで9月23日から順次、無印良品の一部店舗とネットストアで発売すると発表した。

同社は「感じ良い暮らしと社会」の実現を目指し、天然素材や環境負荷軽減を考慮した商品を提供している。2024年秋冬シーズンの衣料品では、リサイクルを前提とした製品設計を導入し、使用後に再資源化しやすいよう全ての素材を単一化した商品を展開するという。

■環境に配慮した商品の開発と循環型社会への取り組み

無印良品は1980年の誕生以来、「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」を重視して商品を製造。「資源を無駄にしない」という理念に基づき、服の生地裁断で出る端切れを糸に再生し、生地や製品に活用している。再生ナイロンや再生ポリエステル、再生ウールを使用した商品もこれまで展開してきた。

今回、繊維製品の資源循環促進に向けた「工程の点検」を行い、リサイクルに際しての分解作業や分離工程が必要のない、易リサイクル商品設計の取り組みを始めるという。

「素材に還るフリース」シリーズは、身生地やボタンなどの付属品、縫製糸に至るまでの全ての製品パーツにPET(ポリエチレンテレフタレート)100%原料を使用して商品化。

身生地にペットボトルを主原料としたリサイクルPET100%を使用したフリース素材は、軽量で程よい膨らみと柔らかな着心地となっており、初秋の肌寒くなりはじめた季節にはアウターとして、冬が深まり寒さが増してきた季節にはミドラーとしても活躍。

今後は、商品を作る時や使う時だけでなく、使い終わった後のことも考えた商品開発を強化していくとしている。

また、フリース素材を洗濯する際に流れ出るマイクロプラスチックなどの課題に対しては、繊維くずを通しにくい洗濯ネット「高密度織　繊維くずを通しにくい洗濯ネット」を開発・販売し、環境への負荷軽減に努めているとのことだ。

商品概要