賃上げブームは初任給だけなのか 既存社員は年収で見ると少額しか上がっていない傾向に

キュービックは、「賃上げブーム」の実情について正社員1,109人に調査し、結果を公表した。

「賃上げブーム」の実情

■新卒から今までで年収がアップしている人は67.8%と多数派だが、変わっていない人も20.9%いる

正社員1,109人に対し「新卒から今までで年収はアップしたか?」と聞いたところ、「かなりアップしている」24.9%と「少しアップしている」42.9%を合わせて67.8%と上がっている人が大半という結果に。

しかし、新卒から年収が変わっていない人が20.9%であり、むしろ下がっているという人も一定数いることがわかった。

新卒から今までで年収がアップしている

■年収がアップしている人も10万円以下と少額しか上がっていない人が一番多い

年収がアップした752人に対し「新卒時と比べてどのくらいアップしたか?」と聞いたところ、一番多い回答は「10万円以下」で17.1%、次は「11〜50万円」の13.5%となった。

アップした額が100万円以下という人は合計43.8%と過半数に近いという結果となっている。

新卒時と比べてどのくらいアップしたか

■年収がアップした理由1位は「年齢が上がった」

年収がアップした752人に対し「年収がアップした理由」を聞いたところ、一番多い回答は「年齢が上がった」となった。

また理由の3位から5位は「転職によるもの」であり、会社や業界を変えることで年収アップを目指す人も多いという結果となっている。

年収がアップした理由

■初任給アップの動きについては全年代の大半が許容している

企業の正社員1,109人に対し「初任給アップの動きについてどう思うか?」を聞いたところ、一番多い回答は「とても良い」で34.0%。

年代別に見ても意見に大きな差がなく、初任給アップについては仕方ないこととして許容している結果となった。

初任給アップの動きについてどう思うか

<参考>
キュービック『「賃上げブーム」の実情について

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