Instagram、10代の利用者向けにティーンアカウントを導入メッセージや不適切なコンテンツ、利用時間などを制限

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Metaは、10代の利用者向けにティーンアカウントをInstagramに導入することを発表した。

ティーンアカウントでは、10代利用者にコンタクトができる人や彼らが見るコンテンツを制限する保護機能を組み込むと同時に、興味があることを発見するための新しい方法も提供。

今後新たにInstagramに登録する13歳から17歳の利用者（以下、10代の利用者）は自動的にティーンアカウントに設定され、16歳未満の利用者が設定を変更する場合は保護者の許可が必要になるとのことだ。

該当する年齢で既にInstagramを使っている利用者には変更について通知し、ティーンアカウントに移行するよう案内するという。

米国、イギリス、カナダ、オーストラリアでは9月17日（米国時間）から60日以内に提供を開始し、年内にはEU域内も対応予定。日本を含むその他の国の10代利用者は来年1月にティーンアカウントが利用可能になるとしている。

また、来年にはMetaが提供する他のプラットフォームでも導入予定とのことだ。

■10代の利用者のInstagram体験を再構築

ティーンアカウントは、保護者へのサポートを強化したもの。また、ティーンのためだけに開発された新機能として、発見タブなどでおすすめとして表示するコンテンツについて、もっと見たいトピックを10代の利用者自身が選ぶことができるようになるとのことだ。

■保護機能について

新たに提供する保護機能は、子どもたちがオンライン上で誰と会話しているのか、どんなコンテンツを見ているのか、アプリを利用する時間は有意義なものか、といった保護者が抱える悩みに応えるもの。これらの機能は自動的に適用され、10代の利用者が設定を緩和するには保護者が同意が必要だという。

●非公開アカウント
デフォルトのアカウント設定は非公開になり、10代の利用者は新しいフォロワーからのフォローリクエストを都度承認する必要がある。フォロワー以外の人々が彼らのコンテンツを見たり、やりとりしたりすることはできないとしている。

●メッセージの制限
10代の利用者には最も厳しい設定が適用され、自身がフォローしている、あるいは既に繋がっている相手からのメッセージしか受け取ることができない。

●不適切なコンテンツの制限
10代の利用者には「不適切なコンテンツをコントロール」の設定で最も制限度の高いオプションが自動的に適用され、発見タブやリールなどで目にする不適切なコンテンツ（人々が戦う様子や美容整形を勧める内容など）の種類が制限される。

●制限されたやりとり
10代の利用者をタグ付けもしくはメンションできるのは、彼らがフォローしているアカウントに限られるという。また、いじめ対策の機能として最も制限度の高い「非表示ワード」を自動的に適用し、コメントやメッセージ（DM）のリクエスト内に含まれる攻撃的な言葉やフレーズがフィルタリングされるようにするとのことだ。

●利用時間のリマインダー
10代の利用者には、1日あたりの利用時間が60分を超えると、アプリを閉じるように通知が届く。

●スリープモード
22時から7時まではスリープモードを適用して通知をミュートにし、DMには自動返信メッセージが送信される。

■ペアレンタルコントロールについて

10代の利用者が、保護の度合いが低くなるよう設定を変えるためには保護者の承認が必要。承認を得るためにはInstagramのペアレンタルコントロールを設定しなければならないという。

16歳以上の子どもであってもより厳しい設定にしたいと保護者が望む場合は、ペアレンタルコントロールをオンにするだけで利用可能で、子どもの年齢に関係なく、設定を変更する際には保護者の承認が必要になるとのことだ。

ペアレンタルコントロールが設定されると、保護者は子どもからの設定変更リクエストを承認・拒否したり、子ども自身が設定を管理できるように許可したりすることが可能。また、今後保護者が子どものアカウントの設定を直接変更できるようになる予定だという。

また、今回のアップデートに含まれるツールは下記を参照。

●会話をしている相手を把握する
子どものメッセージを保護者が読むことはできないが、過去7日間に誰にメッセージを送ったのかを確認することが可能。

●1日の利用時間を制限
子どもの1日あたりのInstagramの利用時間を保護者が決めることが可能。設定した時間に達すると、子どもはアプリにアクセスすることができなくなる。

●特定の時間帯の利用を制限
ボタン一つの簡単な設定で、夜間や特定の時間帯に子どもがInstagramを利用できないようブロックすることが可能。

●閲覧しているトピックの確認
年齢に適したトピックの中から、子どもが自身の興味に応じて何を選んだのかを保護者が確認することが可能。