IKEAが中古家具だけを売るサイト「Preowned」をオープン。顧客間で自社製品の再販が可能に

引越しやライフスタイルの変化によって、不要になってしまった家具。あなたはどうしているだろうか。知り合いに譲る、中古品として販売する、廃棄する……手放すまでの時間や忙しさにもよるかもしれない。

そんななか、「中古品販売」の選択肢が広がるような施策が始まった。家具メーカーのIKEAが、顧客同士が直接売買できるオンライン再販プラットフォーム「IKEA Preowned」の運用を開始したのだ。最初はスペインのマドリードとノルウェーのオスロで試験的に行なっているという。

オンライン上で中古家具や衣料品、機器の市場が成長する中で、IKEAの中古家具は非常に人気だ。IKEA Preownedという独自の中古オンライン・プラットフォームを設立することで、IKEAはeBayやFacebookなどのオンライン・マーケットプレイスに対抗する狙いもあるという。

IKEA Preownedでは、売り手が写真をアップロードして価格を設定することで、中古の家具や小物を出品することができる。その後IKEAがAIを使い、自社データベースから同社が過去に販売した製品の情報や画像を取り込み、表示する。購入者は売り手から直接発送された購入品を受け取ることができ、売り手は直接支払いを受けるか、15%のクレジットが加算されたIKEAクーポンを受け取るかを選択できる。

IKEAの大半の店舗を運営するIngkaグループの最高経営責任者であるイェスパー・ブロディン(Jesper Brodin)氏は、Financial Timesの取材の中で、「2024年末までにIKEA Preownedを世界展開する予定だ」と話している。

IKEAは2024年現在、顧客から中古家具を買い取り修理した上で、それらの家具を店舗で再販するサービスを展開中だ。これは、資源使用量の削減、そして「2030年までにすべてのIKEA製品を修理・再利用・再販売・リサイクルできる商品として提供し、できる限りごみを生み出さないようにする」という循環型ビジネスへの取り組みの一環である。

IKEAが自社製品の再販に責任を持ち、独自のオンライン・マーケットプレイスを発展させることは、より丈夫な製品を作るという自社のモチベーションを上げると同時に、消費者側の過剰消費や家具の安易な廃棄防止につながるのではないだろうか。

【参照サイト】IKEA-preowned
【参照サイト】Ikea launches secondhand marketplace to compete with eBay
【参照サイト】Ikea trials resale website to rival eBay and Gumtree
【参照サイト】IKEA launches online marketplace for second-hand furniture
【参照サイト】IKEA launches Preowned: a second-hand site to resell your furniture
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(元記事はこちら)IDEAS FOR GOOD:IKEAが中古家具だけを売るサイト「Preowned」をオープン。顧客間で自社製品の再販が可能に

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