MS-Japanが運営する管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career」は、「老後の貯蓄・仕事」に関する実態調査を実施し、その結果を公表した。
■約9割が老後のための貯蓄は「最低1,000万円以上必要」と回答
老後のために最低限必要だと思う貯蓄額を聞いたところ、「2,000万円以上」が72.8%で最多だった。次いで「1,000万円~1,999万円」が15.4%と、「1,000万円以上」が88.2%を占める結果に。
一方、現在の貯蓄額において「1,000万円以上」と回答した人の割合は47.9%だった。年代別でみると、年代が上がるにつれて「1,000万円以上」の割合は増加しているものの、最多の60代以上でも6割程度にとどまった。
また、63.1%が現在の貯蓄額が必要だと思う貯蓄額よりも少ないことが明らかになり、現在の貯蓄額が必要だと思う貯蓄額よりも多い人はわずか4.9%だった。
■「貯蓄額1,000万円以上」の人は7割以上が「投資」をしている
貯蓄を増やすために行っていることを聞いたところ、「投資」が最多ではあるものの、現在の貯蓄額が999万円以下の人は45.3%、1,000万円以上の人は76.6%と大きな差があった。
また、その他の項目においても1,000万円以上の人の方が実施している割合が多いことから、貯蓄を増やすために様々な行動をしていることが分かった。
■8割弱は「老後のお金が不安」
次に、老後のお金が不安かどうかを聞いたところ、「非常に不安」が37.2%、「どちらかというと不安」が41.5%と不安に感じている人が8割弱を占めた。
年代別に見てみると、全ての年代で半数以上が「不安」と回答しており、年齢が上がるにつれて不安を感じている人が増える傾向に。
■3割以上が「できる限り長く働きたい」
何歳まで働きたいかを聞いたところ、全体の81.5%が「61歳以上も働きたい」と回答。また、そのうち「生涯働ける限り」と回答した人が32.6%を占める結果に。
その理由を聞いたところ、「収入」が76.4%で最多に。次いで、「社会に貢献したいため」が24.1%、「人間関係を豊かにするため」が20.8%と続いており、経済的な理由以外の目的で仕事をしたいと考えている人も一定数いることが分かった。
【調査概要】
調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の管理部門・士業
調査テーマ:『「老後のための貯蓄・仕事」に関する実態調査』
有効回答数:390名
調査実施日:2024年8月15日~8月21日
調査主体:MS-Japan
<参考>MS-Japan調べ『「老後のための貯蓄・仕事」に関する実態調査』