地域の情報サイト「ジモティー」を運営するジモティーは、東京都八王子市と実証事業として行っている「ジモティースポット八王子」にてまだ使える不要品を戸別回収するサービスの実証事業を開始し、申し込みの受付を開始したことを発表した。

「ジモティースポット八王子」

なお、同事業は環境省が公募した「令和6年度使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業」に採択。八王子市と同社が連携するリユースの取り組みが環境省の公募事業に採択されるのは3年連続とのことだ。

ジモティースポット八王子は、不要になったがまだ使えるモノを地域のコミュニティ内で譲り合うことが出来るサービス。

持ち込み希望者は、ジモティースポットに持ち込むだけで、手軽に必要とする人に譲渡することが可能。そして、譲り受け希望者は、持ち込まれたモノの情報をジモティーで検索し、ジモティースポットで引き取ることでマッチングが成立する仕組みとのことだ。

八王子市では、2024年3月に循環型都市八王子プラン(ごみ処理基本計画)を策定しており、「さらなるリユースの推進のため事業者と連携した仕組みづくり」に取り組むとしている。

ジモティースポット八王子は2022年度から実証事業を開始し、2023年度の実証事業では2023年9月~2024年3月の期間で、持ち込まれた不要品の約98%にあたる約9,000品の不要品のリユースに成功。ごみの減量効果は、約47トンと試算しているという。

2024年度は、これまでの検証結果を踏まえたうえで、事業効果のさらなる増大を図っており、その取り組みの一つとして、市民の自宅に訪問し、まだ使える不要品の戸別回収を一部地域で実施。

戸別回収の実施により市民の利便性を向上させるとともに、ジモティースポット八王子に持ち込まれるまだ使える不要品の数を増やし、必要とする人に譲渡・販売することでごみ減量効果の拡大を目指すとしている。

ジモティースポット八王子は更なるごみ減量を目指して、今後もさまざまな取り組みを行う予定だという。同社は、今後も地域内での資源循環を促進し、地元で個人・企業・行政が必要なものを互いに融通しあえる持続可能な社会の実現を目指しサービス運営に尽力するとのことだ。