宮崎トヨタで近距離モビリティWHILLの取り扱い開始 免許もヘルメットも不要で歩行者として屋内外を走行可能

WHILLは、宮崎トヨタ自動車(以下、宮崎トヨタ)が県内で初めて同社が開発する免許不要の近距離モビリティWHILL(ウィル)の取り扱いを開始することを発表した。

宮崎トヨタ、近距離モビリティWHILLの取り扱い開始

同社は、高齢化の加速による「2025年問題」が迫り、高齢化率が全国平均を上回る宮崎県でも地域の移動インフラ確保が急務となる中、免許返納後や自転車の代わりとしても取り入れやすい近距離モビリティを日常の快適な「足」として提案。

また、販売にとどまらず、出先などで一時的に利用できる近距離移動サービスの体制構築も並行して進め、あらゆる場面において地域住民の快適なモビリティライフの実現を目指すとしている。

全国的に高齢化が進む中、宮崎県でも高齢化率は33.7%(全国平均:29.1%)と過去最高を記録。路線バスなどの公共交通網の縮小やタクシードライバーの不足なども相まって、特に高齢世代の買い物や外出が困難になる移動課題が浮き彫りになっており、誰もが気軽に移動できる環境の整備などが急務となっているという。

宮崎トヨタは、創業以来地域密着で自動車の販売にとどまらず、自転車や電動キックボードのシェアリングサービスなど幅広く事業を展開。今回のウィル取り扱いもその一環で、宮崎県の自動車ディーラーでは県内初とのことだ。

宮崎トヨタの販売事業では、免許返納の有無に関わらず、特に高齢世代や家族に対し、外出目的や移動距離に応じて最適なモビリティを日常的に使い分ける新たな移動習慣を提案。

同時にモビリティサービス事業も開始し、日常的には乗らないが長距離となると歩行がつらい高齢世代などが一時的にウィルを借りて快適に施設やエリア内を快適に移動できる環境整備を進めていく予定としている。

宮崎県で展開されるウィルは、同社が9月3日に発表した、スマートになった歩道のスクーター「WHILL Model R(ウィルモデルアール)」を含む全4ラインアップ。

ウィルには、片手で操作でき小回り性能や収納性の高い椅子型と、前にハンドルがあり操作感覚が自動車や自転車と似ているスクーター型の2種類があり、いずれも免許もヘルメットも不要の「歩行者」扱いとして歩行領域(歩道・屋内外)を走行可能。

宮崎トヨタの店舗に実機が配備され、ユーザーは安心してウィルの試乗やスタッフへの相談、購入などが可能だという。

今回の取り扱い開始を記念し、家族からウィルをプレゼントされた人に該当モデルのアクセサリーセットを贈呈する取り組みを10月31日まで実施するとのことだ。

家族からウィルをプレゼントされた人に該当モデルのアクセサリーセットを贈呈
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