アデコは、全国のX世代・Y世代・Z世代の3世代2,050人の働き手を対象に、働き方や仕事に対する考え方についての比較調査を実施し、結果を公表した。
同調査では、調査実施時点で45歳~59歳(1965年から1979年の間に生まれた世代)を「X世代」、29歳~44歳(1980年から1995年の間に生まれた世代)を「Y世代(ミレニアル世代)」、18歳~28歳(1996年から2012年の間に生まれた世代)を「Z世代」と定義している。
■全国のX世代・Y世代(ミレニアル世代)・Z世代の働き手の約7割が、PCとスマホの両方もしくはどちらかを貸与されている。
全国のX世代(750人)、Y世代(850人)、Z世代(500人)の働き手2,050人に対し、「勤務先からPCやスマホを貸与されているか」と質問したところ、全体の29.8%が「PCとスマホどちらも貸与されている」、36.0%が「PCのみ貸与されている」、3.9%が「スマホのみ貸与されている」と回答。
一方、PCとスマホどちらも貸与されていないと答えた回答者は30.4%となった。
■PCとスマホの両方、もしくはスマホのみを貸与されている働き手において、Z世代は約4割がスマホのみで業務用の資料を作成することがあると回答。
勤務先からPCとスマホの両方、もしくはスマホのみを貸与されていると回答した全国のX世代(263人)、Y世代(275人)、Z世代(151人)の働き手689人に対し、「貸与されたスマホのみを使って業務のための資料を作成することはあるか」と質問。
その結果、Z世代では約4割となる37.7%が「ある」と回答した一方、「ある」と回答したY世代は32.0%、X世代は21.7%と、世代が上がるごとにスマホのみで業務用の資料を作成する働き手の割合が低くなる結果に。
次に、スマホのみを使って業務用の資料を作成する頻度について質問したところ、これもZ世代がもっとも高く、「PCとスマホの両方、もしくはスマホのみを貸与されている」と回答した働き手のうち、約2割となる16.6%が「ほぼ毎日」と回答。
なお、「ほぼ毎日」と回答したX世代は12.2%、Y世代は11.6%となっている。
■全体の約3割が、業務で生成AIを使用することを許可されていると回答。一方、同じく3割程度が使用を禁止されていると回答。
勤務先からPCとスマホの両方、もしくはどちらかを貸与されていると回答した全国のX世代(528人)、Y世代(543人)、Z世代(355人)の働き手1,426人に対し、「業務で生成AIを使用することを許可されているか」と質問したところ、全体の約3割にあたる29.1%が「許可されている」と回答した。
一方、「許可されていない」は33.2%で、3割以上の企業で生成AIの使用が禁止されていることがわかる。
また、全体の37.7%が「わからない」と回答しており、生成AIの使用に関する方針を定められていない、もしくは周知できてない企業が多い可能性があると同社は考察している。
続いて、業務で生成AIを使用することを許可されていると回答した全国のX世代(106人)、Y世代(133人)、Z世代(99人)の働き手338人に対し、使用頻度を質問したところ、業務で生成AIを使用する頻度がもっとも高かったのはZ世代で、2割以上となる20.2%がほぼ毎日使用していると回答した。
■Z世代は、X世代・Y世代と比べて、「プライベートよりも仕事を優先したい」、「一つの仕事に専念するよりも副業・兼業をしたい」、「出社するよりもリモートワークで働きたい」と考えている働き手が多い。
全国のX世代(750人)、Y世代(850人)、Z世代(500人)の働き手2,050人に対し、「仕事とプライベート、どちらを優先したいか」、「副業・兼業と一つの仕事、どちらに専念したいか」、「リモートワークとオフィス出社、どちらで働きたいか」の3つの設問それぞれについて、質問を実施。
その結果、Z世代は、X世代・Y世代と比べて、「プライベートよりも仕事を優先したい」、「一つの仕事に専念するよりも副業・兼業をしたい」、「出社するよりもリモートワークで働きたい」と考えている働き手が多いことがわかった。
【調査概要】
調査対象:日本全国の勤続1年以上の会社員および公務員・団体職員
サンプル数:20代~50代の男女2,050人(各年齢男女25人ずつ)
調査方法:インターネット調査
実施時期:2024年6月27日~28日
調査実施会社:楽天インサイト
※同調査の回答結果はすべて小数点第2位を四捨五入して算出したパーセント表示を行っているため、数値の合計が100%にならない場合がある
<参考>
アデコ株式会社調べ『働き方や仕事に対する考え方についての比較調査』