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山口産業、膜構造による「陸上養殖施設」を開発 低コストかつCO2排出量は最大66%低減する養殖環境を提供

山口産業は、「膜構造陸上養殖施設」を開発したことを発表した。

膜構造による「陸上養殖施設」を開発

同陸上養殖施設は、従来の鉄骨構造に代わる軽量で高耐久の膜構造を採用。

この膜構造技術は、施設の建設コストを最大40%低減し、CO2排出量も最大66%低減。また、耐震性が高く、温度調整や調光などの機能も備えているため、魚種や業態の変更に柔軟に対応可能だという。

環境負荷を抑えながらタンパク源を安定生産するための持続可能な手段として注目を集める「陸上養殖」に「膜構造」を掛け合わせることで、持続可能な社会の実現を後押しするとしている。

同陸上養殖施設では膜構造技術を最大限に活用し、高効率かつ低コストで環境負荷を最小限に抑えた養殖環境を提供するとのことだ。

「陸上養殖施設」イメージ

■「膜構造陸上養殖施設」の特長

1.低コストと短工期
山口産業の膜構造技術を活用することで、施設建設の資材量や工期を大幅に削減し、コスト削減を実現。従来の施設と比較して、建築コストは最大40%、CO2排出量は最大66%削減することが可能。

2.高い耐久性と耐候性
膜材は建材として腐食に強く、構造計算に基づいた設計により、高い耐久性と耐候性を確保。錆・腐食を防ぐ上で重要な鉄骨の仕上げ方法は環境やコストに合わせて塩害対策塗装、溶融亜鉛メッキなどから選択する事が可能。

3.環境に配慮した設計
高遮熱材を内膜に採用することで、施設内の温度を適切に保ち、エネルギー消費を抑える仕様に。また、軽量性を活かした設計により輸送や施工時のCO2排出量も削減。これにより持続可能な養殖事業をサポート。

4.カスタマイズ可能な設計
利用者のニーズに応じたカスタマイズが可能。換気システムやクレーンなど、さまざまなオプションを組み合わせることで、効率的かつ快適な作業環境を提供​。

5.地震への対応力
屋根と壁が膜材で構成されているため、地震の際に縦揺れや横揺れに柔軟に対応し、建物へのダメージを最小限に抑える。これにより、高い耐震性を誇る施設が実現します。

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