「エリエール」ブランドの大人用紙おむつ「アテント」を展開する大王製紙は、“介護をする人も、介護を受ける人も、どちらも朝まで安心して眠れるように”という想いのもと、「一緒に、いい朝をむかえよう。」プロジェクトを始動すると発表した。
また同プロジェクト始動にあたり、介護をする人(以下、介護者)、介護を受ける人(以下、被介護者)を含む913名を対象に「睡眠と介護」に関する調査を実施し、その結果を公表した。
■生活の質の向上に向けて重要だと思うことに対して、最も多いのは「睡眠」という結果に
介護者400名、被介護者313名、介護をしない一般層200名の計913名に調査を実施。自身の生活の質の向上に向けて重要だと思うことを聞いたところ、「睡眠」が全ての層で1位に。
生活の質の向上には、「睡眠」が大事であると考えている人が多い様子がうかがえる。
■介護者・被介護者ともに約半数が睡眠中に2回以上起きる「細切れ睡眠」状態であることが判明
睡眠中に2回以上起きる人の割合は介護者で47.5%、被介護者で54.3%だった。一般層の35.5%と比較して介護者が1.3倍、被介護者は1.5倍と、その差は大きく開く結果に。
また寝ている間に2回以上起きている人のうち、介護者の66.3%、被介護者の65.9%、介護者・被介護者平均で66.1%と、約7割の人が「介護が原因で1回以上起きている」ことも明らかに。
多くの人が生活の質の向上のために「睡眠」が重要と回答する一方で、「細切れ睡眠」が多い現状は、大きな課題ではないかと同社は考察している。
■介護者が睡眠不足に陥る原因の4割弱が「モレ確認」と「紙おむつの交換」
介護者に介護に関する睡眠不足の原因を聞いたところ、「モレの確認と紙おむつの交換」が36.5%で2位にランクイン。こうした原因は従来の紙おむつではケアしきれておらず、3人に1人が夜間に対応していることが分かった。
介護者にとって、紙おむつを使用していても、被介護者の夜間のモレ確認などで起きてしまうことで睡眠の質が落ちていることがうかがえる。
■介護者・被介護者の約8割が細切れ睡眠による「睡眠不足」でストレスを感じているという結果に。
睡眠不足と感じている介護者と被介護者のうち、介護者の77.3%、被介護者の77.5%が「睡眠不足によって在宅介護でのストレスが増加していると感じる」と回答。ストレスの原因が睡眠不足と考えている人が8割にも迫ることが分かった。
また、睡眠不足が原因となって「お互いのやり取りや関係にマイナスな影響を与えている」と回答した人は、介護者で78.8%、被介護者で77.5%となった。
多くの人が重要であると考えている睡眠が十分にとれないことは、お互いの関係性悪化につながり、介護者・被介護者の日々のコミュニケーションにも影響を与えている様子がうかがえる。
■介護者・被介護者の約8割が「日頃から相手に伝えきれていない感謝の気持ちがある」と回答
睡眠不足によってお互いにストレスを抱え、関係性にマイナスの影響を与えているという現状もある中で、介護者の70.0%、被介護者の82.7%が、日頃から相手に対して伝えきれていない感謝の気持ちがあると回答した。
【調査概要】
調査対象:介護者 400名、被介護者 313名、介護をしない一般層 200名 計913名
調査期間:2024年7月24日~7月26日
調査方法:インターネット調査
調査実施者:大王製紙
<参考>大王製紙「「睡眠と介護」に関する調査」