沖縄県石垣島にサーキュラーエコノミーがコンセプトの牧場「八重山列島カーボンフリーファーム」始動 脱炭素牛の開発も

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再生可能エネルギーのインフラ構築事業を全国に展開するINFLUXと農地所有適格法人 八重山列島カーボンフリーファームは、「カーボンフリーファーム構想」を掲げ、その第一弾として石垣島にて牧場運営を開始すると発表した。

カーボンフリーファームのコンセプト

今回、インフラックスグループは、環境負荷を最小限に抑え、資源の効率的な利用と再利用を推進することを方針とした牧場運営を開始。自然環境と調和する形で持続可能な運営を目指し、サーキュラーエコノミーな事業モデルを地域の実情に合わせた形で各地へ展開していくという。

同ファームでは、現地畜産農家の事業を継承し、既存の生産資源を有効活用しながら「石垣牛」の繁殖・肥育の一貫生産を実施。牛舎の改修等の整備を行い、将来的には500~600頭まで拡充する予定だという。

八重山列島CFF 牛舎完成予想図

また、地球温暖化の要因の一つである牛のゲップ中のメタンガスを抑制する特殊な給餌方法で育てられたメタンレスな和牛ブランド「脱炭素牛」を開発し、石垣牛と並ぶ新たなブランド作りを目指していくとのことだ。

「脱炭素牛」の開発

牧場運営の過程で飼育牛から排出される糞尿は、メタン発酵型バイオガス発電事業へと提供し、電力を生み出すための原料として活用するほか、発電プロセスで発生する発酵残渣は特殊肥料として地元農家等へ還元するという。

八重山列島CFF バイオマス発電設備完成予想図

さらに、老朽化した牛舎を修復・刷新して水耕栽培農場とし、発電事業で得られる電力やその副産物であるバイオマス由来の液肥を活用することでサーキュラーエコノミーを体現していくとしている。

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