エム・ピー・ソリューションは、キャッシュレス決済を導入している事業者を対象に、導入の理由やメリットに関するアンケート調査を実施し、結果を公表した。
■キャッシュレス決済導入の主な理由
キャッシュレス決済導入の主な理由は、「精算作業の負担軽減」が24%、「会計時の混雑緩和」が18%、「会計ミス対応」が7%と、「店舗効率化」に回答が集中。
しかし、「利用者からの声」43%、「知人からの紹介」14%、「CMを見て」8%と「社会的風潮」が大きな割合を占めており、キャッシュレスの機運が高まり、導入の後押しとなったことが読み取れる。
■導入前の主な障壁
キャッシュレス決済導入前の主な障壁としては、「決済手数料の負担」55%、「入金に時間がかかる」31%、「初期費用が高い」14%と、「経済的要因」が主たる回答に。
一方、「新規導入の手続きの煩わしさ」23%、「操作方法が分からない」18%、「セキュリティが不安」17%と「心理的な障害」も多くの割合を占めた。
■導入後に感じたメリット
キャッシュレス決済導入後のメリットとしては、「増客・売上効果」に、回答が集中。
キャッシュレス決済導入のきっかけとしては、社会的風潮によるものが主体となっていたが、導入の結果、期待以上の増客に加え、店舗効率化の面でもメリットを実感している事業者が多いと見受けられる結果に。
■キャッシュレス導入による売上の変化
キャッシュレス導入による売上変化については、半数(53%)の事業者において売上増加を実感できていないという結果となった。
しかし、8%の事業者が10%以上の売上増加を感じており、5%以上の売上増加を感じた事業者は、23%に上っている。また、キャッシュレス導入によって少しでも売上増加を感じている事業者は45%となった。
特に、導入した機器別に見ると、「キャッシュレス対応の券売機」「キャッシュレス対応の自動釣銭機」を導入した事業者では、70%以上の事業者が売上増加の効果を感じているという結果となっている。
【調査概要】
・調査名:キャッシュレス決済導入の実態調査
・調査対象:国の従業員規模500人未満のサービス業(卸売業・小売業・商業施設運営・宿泊業・飲食サービス業・生活関連サービス業・娯楽業・病院・クリニック等)の事業者男女473名
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2024年7月16日~7月22日