西日本旅客鉄道は、主に岩徳線で運行する一部の営業列車で、次世代バイオディーゼル燃料を100%使用した長期走行試験を実施すると発表した。
JR西日本グループでは、化石燃料である軽油を燃料として走行しているディーゼル車両のカーボンニュートラルを目指す取り組みとして、次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた実証実験を2022年度より実施している。
同燃料は、食料と競合しない廃食油や廃動植物油等を原料として製造され、温室効果ガス(GHG)排出量の削減を実現するという。
また、既存の設備をそのまま活用することが可能な「ドロップイン」燃料として、既存の車両や給油関連施設を利用可能。そのため、脱炭素施策に係るコストを最小限に抑えてGHG排出量削減に大きく貢献できる燃料として期待されているとのことだ。
今回、主に岩徳線で運行する一部の営業列車で同燃料を100%使用して運行し、長期的に使用した際の車両性能への影響を確認するという。
期間は、2024年9月3日~2025年1月 31日を予定しており、同燃料を使用して運行する車両には、車両の前面・側面にシールを貼り付けるとのことだ。
今後、JR西日本が保有するディーゼル車両の燃料を同燃料へ100%置き換えることを目標とし、2024年度の試験結果を踏まえ、2025年度以降の本導入を目指すとしている。