埼玉県所沢市、飯能市、狭山市、日高市、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)および東日本電信電話埼玉西支店(以下、NTT東日本)は、「所沢市・飯能市・狭山市・日高市の行政区域内民間事業者に対する脱炭素行動促進に係る実証実施協定」を締結したと発表した。
同協定に基づき、環境意識向上を目的としたアプリケーションを通じて、民間事業者の従業員に対する脱炭素行動を促進する実証事業を開始するという。
所沢市、飯能市、狭山市、日高市は「ゼロカーボンシティ」を表明しており、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにすることを目指している。NTT ComとNTT東日本は、自治体のゼロカーボンシティ実現に向けた取り組みに賛同し、民間事業者の従業員を対象とした脱炭素行動促進に取り組むとしている。
実証事業は、2024年10月上旬から下旬にかけて実施され、アプリケーション「Green Program® for Employee」を用いた脱炭素行動の促進や、データによる行動傾向の把握が行われるという。同アプリケーションでは、日々の環境配慮行動を記録し、その結果がCO2削減量として可視化される仕組みを備えている。また、収集したデータを基に、今後の本格運用に向けた取り組みを検討するとしている。
今後、4市およびNTT Com、NTT東日本は、2025年3月末までに本実証事業の有効性を検証し、来年度の本格運用に向けて準備を進める予定だという。また、同実証で得られたデータは、さらなるCO2排出削減のための新たな取り組みへの活用を検討するとのことだ。