サントリー食品インターナショナルは、食品事業を通じて、心身ともに豊かな生活の実現を応援するため、生活者理解の一助として、次世代を担う18~34歳の若年層を対象に、「若者の心と体の健康に関する実態調査」を実施し、その結果を公表した。
■普段悩んでいること男女共に「仕事・勉強」が6割以上
同調査で、普段悩んでいることを聞くと、「仕事・勉強」が60.6%、「健康・体調」が53.0%、「美容」が40.7%という結果に。
男女別に見ると、男性は「仕事・勉強」が66.4%、「健康・体調」が47.9%、「恋愛」が32.6%、女性は「仕事・勉強」が59.0%、「健康・体調」が54.4%、「美容」が46.3%と続いた。
■働く若年層の6割以上が、職場の人間関係において影響を与えている不調があると感じている
仕事を休むほどではないものの、心身に不調をきたし、仕事の効率が落ちていることを英語でプレゼンティーズム(presenteeism)と呼ぶ。業務のパフォーマンスが十分に発揮できず、生産性が低下すると言われ、昨今「健康経営」視点でも課題とされているという。
前問で何らかの悩みがあると回答した若年層のうち、働く男女579人に、職場の人間関係において影響を与えている不調があるか聞いたところ、全体の65.0%が「影響を与えている不調がある」と回答。
■仕事のパフォーマンスに影響を与えている不調は、男女とも「落ち込みやすい」などの心理的不安がトップ
仕事のパフォーマンスに影響を与えている不調を聞くと、男女ともに「落ち込みやすい/不安になりやすい」(男性22.4%、女性17.2%)がトップに。
次いで男性は「だるい/全身に倦怠感がある」が21.7%、「イライラする/怒りっぽくなる」が17.3%となり、女性は「とにかく眠くなる」が17.2%で同率トップ、次いで「イライラする/怒りっぽくなる」が17.0%という結果に。
■男性は「不安」や「倦怠感」、女性は「イライラ」や「肌荒れ」に悩まされている
普段感じている不調の症状について聞くと、男性は「落ち込みやすい/不安になりやすい」が32.3%と最も多く、次いで「だるい/全身に倦怠感がある」が29.2%、「とにかく眠くなる」が28.0%と続いた。
一方女性は、「イライラする/怒りっぽくなる」が45.5%、「肌が荒れる」が45.1%、「落ち込みやすい/不安になりやすい」が44.5%という結果に。
その3項目に加え、「食欲増加/甘いものが食べたくなる」「だるい/全身に倦怠感がある」「とにかく眠くなる」といったPMSとも考えられる症状がランクイン。「PMSの症状がある」と自覚している女性は31.8%だが、上記ランクインしたPMSとも考えられる6症状のうち、いずれかに悩む女性は86.7%にも上った。
■不調において深刻度が高いのは、男性が「AGA」、女性は「不眠症」
普段感じている不調の深刻度は、男性は「AGAの症状がある」が81.7%、「EDの症状がある」が74.5%、「男性としての自信が持てない」が73.3%という結果に。また、女性は「不眠症である」が81.1%、「女性特有の毎月のイライラ期がある」が73.4%、「勉強や仕事が手につかない」が73.1%と続いた。
■深刻な不調と自覚していても「医療機関を受診」する若年層は少ない
前問での深刻度の高い不調を感じた時にすることを聞くと、男性は「インターネットや書籍で対処法を調べる」、女性は「何もしない・我慢する」が多い結果に。
■自覚していても対処できていない不調、男性1位は「EDの症状」、女性1位は「PMSの症状」
自覚はあるものの対処できていない不調について聞いたところ、男性は「EDの症状がある」が42.3%、「人と会いたくなくなる/家にひきこもりたくなる」が37.7%、「男性としての自信が持てない」が34.7%という結果に。
一方、女性が対処できていない不調は、「PMSの症状がある」が42.1%、「イライラする/怒りっぽくなるが40.8%の順で、ともに約7割が深刻度が高いと感じているものの、「対処できていない」不調の上位に挙げられた。
■男性は性などのデリケートなテーマ、女性は「体臭・口臭」などのニオイなどに関して、相談しづらいと感じている
自分の不調について誰かに相談することに抵抗があるかどうか、不調の症状別に聞くと、男性が相談しやすい不調の症状は「肌が荒れる」が69.2%、「むくみ」が69.0%、「だるい/全身に倦怠感がある」が67.7%と続き、相談しづらい症状は「EDの症状がある」が73.4%、「男性としての自信が持てない」が73.2%、「性欲がわかない」が67.8%という結果に。
一方、女性が相談しやすい不調の症状は「肌が荒れる」が75.1%、「むくみ」が72.6%、「食欲増加/甘いものが食べたくなる」が72.0%、相談しづらい症状は「体臭・口臭が気になる」が69.8%、「他人の視線が気になる」が67.6%、「人と会いたくなくなる/家にひきこもりたくなる」が63.6%と続いた。
■相談しづらい不調の相談相手、男女とも「共有できる人はいない」が多い
相談しづらい不調について誰となら共有できるかを聞くと、「共有できる人はいない」が男女とも最も多く、男性は「男性としての自信が持てない」で35.4%、女性は「体臭・口臭が気になる」で38.9%など、3割以上が誰にも相談できないことが伺える。
【調査概要】
調査期間:5月31日~6月3日
調査手法:インターネット調査
調査対象:健康課題がある18~34歳の男性423人、女性441人
調査主体:自社調べ
<参考>
サントリー食品インターナショナル「18~34歳の若年層に聞く「若者の心と体の健康に関する実態調査」実施 若年層の半数が「健康・体調」に悩みあり」