恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs」を運営するエウレカは、金銭感覚や家族観などプロフィールに書きにくい本音の条件や価値観でマッチングできる機能「本音マッチ」の、ペアーズユーザーが選んだ回答結果を男女別に集計し、その結果を公開した。
「本音マッチ」は4月末に提供を開始した新機能で、16個の本音の項目から最大3つの回答(二択)をペアーズにだけ伝え、その非公開の本音をAIが分析し、相性の良い相手を毎日10人までおすすめするという仕組み。
相手にどう思われるかを気にしてプロフィールに本音を書けないユーザーの課題を解決し、ミスマッチをなくすことができるとのことだ。
■男女の「本音」データ
・日常的な価値観、あなたはどっち?
「日常的にランチに1,000円以上払うのは?」「お互いの友人との関係は?」の設問では、男女ともに回答が50%前後と価値観が二分する結果に。
・人生設計に関わる価値観には男女差あり
人生設計に関わる価値観である「お互いの両親や家族との距離感」や「人生における子どもの存在」の設問では、男女の本音がリアルに現れる結果となった。
相手の家族との関係性については、男性の6割以上が「親密な関係性」を望んでいる一方で、女性の6割以上が「ある程度の距離を置きたい」と回答し、男女の価値観がほぼ真逆の割合に。
また、人生において「子どもはいたほうが楽しい」と回答する男性が78%、女性が68%と多数を占めつつも、「子どもはいなくても楽しい」という男性が22%、実際に出産を経験する女性はやや高く32%が回答。
これらの「本音」は、将来の人生設計にまで影響を及ぼすため、価値観でマッチできる「本音マッチ」のメリットが色濃く投影される内容と言えるのではないかと同社は考察している。
・勘違いされやすい “愛情表現” の実情
「(付き合った後)スキンシップをできるだけしたい」と回答した人は、男性も女性も共に9割以上の回答となり、性差関係なくスキンシップしたい意向を持っていることが明らかに。
また同じ愛情表現でも、「人前でイチャイチャすること」について、男性の61%が「抵抗がない」と回答しているのに対して、女性は80%が「やめてほしい」と回答。家の外での愛情表現については大きな隔たりがあり、この価値観のズレが女性の不満を生む可能性があることが伺える。
・自立した女性が男性の肩の荷を下ろすかも
「お金の使い方」について、「お財布は別々」を希望する人が男性は83%、女性も過半数の55%を占めた。また、「二人で一緒にいるときの決断」では、男性の37%が「相手に委ねたい」と回答し、女性でも「自分がリードしたい」と回答する人が15%いる結果に。
性別に役割を求める「ジェンダーロール」が少なからず存在する一方で、お金の使い方では共働きの浸透や趣味の多様化などの時代背景も合わせて、女性も家庭単位の「一つのお財布」を求めるのではなく、自己決定権を求めていることが分かった。
また、二人で一緒にいるときの決断も「自分がリードしたい」という回答が7人に1人の割合に上った。一方で、男性も「相手に委ねたい」という回答が4割弱を占め、「男が女を引っ張る」という古き良き時代の価値観から解き放たれつつあることが伺える。
【集計データ概要】
集計対象:ペアーズ「本音マッチ」を利用したユーザーの回答データを集計
集計期間:2024年4⽉25⽇〜2024年7⽉17⽇
<参考>ペアーズ『「本音マッチ」の回答からみえた恋愛の価値観』